都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

名倉病院

2019-10-14 | 千代田区 
名倉病院
所在地:千代田区神田駿河台 4-2
建設年:1931(昭和6)
構造・階数:RC・3F
解体年:2003(平成15)頃
備考 :2006(平成18)に高層ビル(17F)が完成。
Photo 1995.6.3

 御茶の水界隈にはなぜか病院が多い。東京医科歯科大学、順天堂大学病院、日大病院、三楽病院、杏雲堂病院、同和病院、そしてこの名倉病院。スクラッチタイル張りの比較的モダンな形をした端正な建物だった。

 正確な解体年は把握していないが、新しいビルは2004年3月着工とのことなので、恐らくその前年に解体されたのではないかと思う。

 大学生の頃、三楽病院や杏雲堂病院が次々に建て替えられ、この界隈の雰囲気もかなり変わってきた。名倉病院は御茶の水に残る最後の近代建築病院だったが、都心で低層の病院を維持するのは、資産的にも設備的にも大変な時代なのかもしれない。

 新しいビルの玄関まわりには旧ビルで用いられていたスクラッチタイルが貼られている。またこの新しいビルでは1Fのみが診療所(名倉クリニック)で、上層階はオフィスや賃貸住宅になっているそうだ。

廃景録名倉病院
名倉病院/神田駿河台4丁目 - ぼくの近代建築コレクション

Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 千代田区  #病院  #近代建築 
コメント
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