屋上には小さな祠があり、ちゃんと神様が祀られていた。万事洋風な建物だが、ここだけ和風で赤い鳥居まであるのが面白い。
屋上の階段室。当初は窓があってガラスがはめられ、階段に光が差し込んでいたのが、何らかの理由で埋められてしまったのかもしれない。いずれにせよ、屋上の階段室まで、それなりの装飾窓になっているのには少し驚かされる。
階段の手摺
花か穀物の実のようなものを思い起こさせるデザインがさりげなく付けられている。
窓の鍵
建設当初からのものだろうか。左のレバーを引き上げると、上下のかんぬきが外れて、ガラス窓を外へ向かって開けることができるようになる仕組みらしい。カーブを描いたノブが印象的。
電話交換機?
交換手が必要なタイプの交換機であると思われる。一体全体いつ頃まで使っていたのだろうか?。もちろん最後の頃は使われていなかっただろう。どのように使っていたのかもよく判らない・・・。
トイレ
コンクリートのがっちりした仕切が気になる。床面はモザイクタイル。
トイレ床のモザイクタイル
特別素晴らしい模様であるというわけではないのだが、最近はこのような手仕事自体が少なくなってきているので、トイレ一つにも配慮をして造っていたのだなー、という感慨を持ちました。
中庭側に面している3階洗面所。押し開き窓から外気と光が入る。
地下へ至る階段 地下にはボイラー室、倉庫などがある。
地下室に残されていたボイラー
いつ頃作られたものなのかチェックするのを忘れてしまった。残念。1階中庭部分に、ガラスブロック製の明かり取りがあるが、照明を点けないと殆ど周囲は見えない。
Photo 2002.11.6
その1 外観 その2 中庭 その3 内部 その4 その他
Tokyo Lost Architecture
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