山口県周南市の山間の集落でおきた連続放火札事件はなんとも痛ましい。犯人と目される男はいまだに不明だが、メディアの報道によると、事件の背後には、”介護離職””限界集落”といった今の日本が抱えるアキレス.ケンが見え隠れして現代の縮図でもある。
”限界部落”とは人口の50%以上が65歳以上の高齢者で、冠婚葬祭などの共同生活の維持が困難な集落のことを言う(ウイキぺディア]。事件のあった周南市金峰の集落は、人口14人(うち5人が殺害被害者)で、8世帯のうち10人が65歳という、まさに”限界部落”であった。かっては集落の中に商店も小学校もあったという。
犯人と目される男(63)は、数年前に親の看護のため、職があった神奈川県川崎からから、この集落に引っ越してきた。しかし、何故か近所つきあいはなく、集落の人から孤立し飼い犬をめぐって争いまであったという。本人もそれに悩み”集落から悪口を言われている”と、警察に相談に出かけている。本人の気持ちの中には”村八分”にされている、という意識があったのかもしれない。
横溝正史の長編推理小説「八つ墓村」のモデルとされる岡山県津山市30人殺人事件がある。戦争中の昭和13年、肺結結核のため徴兵検査で丙種にされた男が、恋人にもふられ、その自暴自棄から、猟銃と日本刀で自分の住んでいた集落で祖母を含む30人を殺害、自殺してる。当時、徴兵検査で丙種とされるのは、国民として恥であり、いわんや”肺病”は、集落内でのつまはじき者であった。周南市の事件も、その背景に”介護離職””限界集落”といった現代の縮図が感じられる。
”限界部落”とは人口の50%以上が65歳以上の高齢者で、冠婚葬祭などの共同生活の維持が困難な集落のことを言う(ウイキぺディア]。事件のあった周南市金峰の集落は、人口14人(うち5人が殺害被害者)で、8世帯のうち10人が65歳という、まさに”限界部落”であった。かっては集落の中に商店も小学校もあったという。
犯人と目される男(63)は、数年前に親の看護のため、職があった神奈川県川崎からから、この集落に引っ越してきた。しかし、何故か近所つきあいはなく、集落の人から孤立し飼い犬をめぐって争いまであったという。本人もそれに悩み”集落から悪口を言われている”と、警察に相談に出かけている。本人の気持ちの中には”村八分”にされている、という意識があったのかもしれない。
横溝正史の長編推理小説「八つ墓村」のモデルとされる岡山県津山市30人殺人事件がある。戦争中の昭和13年、肺結結核のため徴兵検査で丙種にされた男が、恋人にもふられ、その自暴自棄から、猟銃と日本刀で自分の住んでいた集落で祖母を含む30人を殺害、自殺してる。当時、徴兵検査で丙種とされるのは、国民として恥であり、いわんや”肺病”は、集落内でのつまはじき者であった。周南市の事件も、その背景に”介護離職””限界集落”といった現代の縮図が感じられる。
今回の事件の背景がよくわかりませんが、過疎の村で介護するより、親を自宅に呼び寄せるなどの措置は取れなかったのか。犬などを使って近隣に嫌がらせとの報道もありますが、そういう事で憂さ晴らしをしていたのか?津山30人殺しもそうですが、閉ざされた狭い集落と、内向的な性格が合致してしまい、身勝手な犯行に繋がるような気がします。
事件の報道が断片的でわかりませんが、犯人と目される男には実姉がいます。川崎で働いていたのが、何故介護してのため帰郷せざるをえなかったのかも判りません。また家族がなく独身なのかもわかりません。限界集落が、増えていると聞きますが、改めてこの村落の人口構成を知り驚きました。老人たちがなくなった後、集落は完全に崩落してしまうのでしょうかー。改めて日本の将来を考えます。
敗戦後、経済復興・成長だけを国是にエコノミック・アニマル化して、社会や国を下支えする連帯感を弱めたツケが、ここにきて表に現れてきたと感じます。若者たちはインターネットだけで、同質の趣味、同じ考え方を持った似た者同士だけで、つるんで暮らしており、異質なものは排除する「スマホ型イジメ世代」が台頭しています。
野沢の現場は比較的わが家から近いところです。鉄道の駅から遠いため40年ほど前から開発が進んだ場所です。そこで町が新しく、近所づきあいもなかったのかもしれません。それは別にして、ご説の「スマホ型イジメ世代」が多くなっている感じがします。高齢者には住みにくい世の中です。