「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      オバマ次期大統領とナシゴレン(焼き飯)

2009-01-16 06:52:49 | Weblog
米国のオバマ次期大統領は少年時代、インドネシア人と再婚した母親と一緒にジャ
カルタで生活していた。1967年、6歳だった時にハワイから移住し10歳までの4年間、
現地の小学校にも通っている。そんな関係でインドネシアではオバマ氏への親近感
が強く、マスコミも色々と報道している。

オバマ氏一家は当時ジャカルタ中心のメンテン地区の借家に住んでいたが、その家
主が亡くなったことまでニュースになっている。オバマ氏が大統領当選直後,ユドヨノ大
統領との電話会談が行われたが、インドネシア語で行われたという報道もある。現地
人の学校で3年も教育を受けたのだから十分可能だろう。この会談でオバマ氏は再訪
の際は、ぜひナシゴレン(焼き飯)とバソ(肉団子)が食べたいと話したそうだ。

オバマ少年がジャカルタにいた1967年、僕もこの町に勤務していた。オバマ家は僕の
住まいから近くにあり、僕はべチャ(三輪人力車)に乗ってやはり、ナシゴレンやバソを
屋台に食べに行った。当時インドネシアは1965年のクーデター未遂事件のあとで政治
的にも経済的にも大混乱の時代であった。きれいなハワイから来たオバマ少年の目に
は毎日学生のデモが続き、残飯をあさる乞食の姿がどう映つたのだろうか。興味深い。

少年時代のオバマ氏の脳裏に当時のジャカルタの風景が残り、世界の貧困対策の一助
になればと僕は当時の隣人の一人として願っている。


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4 コメント

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非WASPに期待 (kakek)
2009-01-17 08:01:24
chobimame さん
ご存知WASP(white,Anngrosaxon,Protestannt)時代の終焉です。ケニアの血、白人の血、インドネシアでの幼時体験、イスラムの知識などなど,が混じりあって、どのような人間形成に興味があります。就任後の政策展開に期待します。
東南アジアの食は似ています。ヒンズー語ではパンの事をロティといいますが、インドネシア語も同じです。
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オバマ少年 (kakek)
2009-01-17 07:46:31
じひょん さん
ジャカルタは人種の坩堝です。その意味ではオバマ少年は差別されなかったでしょう。植民地時代はオランダ人がすんでいた地区ですが。当時でも荒れ果てていました。もしかすると、オバマ少年を見かけたかもしれませんね、
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オバマ色 (chobimame)
2009-01-16 16:51:32
ナシゴレンとはベトナム料理だと思っていました。ベトナム料理は思い浮かぶのですが、インドネシア料理は浮かびません。しかしkakekさんの文書から当時のインドネシアの街角が見えたように思います。
オバマはある意味生まれからして国際的ですね。彼がどんな政治をするか楽しみですが、ヒラリーによって混ぜ返されねばいいですが。クリントン政権のようになるならガッカリです。オバマ政治を見てみたいです。日本の首相のように派閥に考慮しすぎて国内ガタガタにならなければいいですが。
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Unknown (じひょん)
2009-01-16 16:35:27
もしかしたら、、、
隣の席で「ナシゴレン」「バソ」を食べて言葉を交わしていたかもしれませんね。
来週は就任式ですね、演説が楽しみです。
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