「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

ほうとう おきりりこみ おぶっこ

2014-03-15 06:44:18 | Weblog
先日、老妻が町の老人会の日帰りバス旅行に出かけてきた。妻沼(埼玉)の国宝聖天山歓喜院と太田(群馬)の呑龍さん、こと大光院新田寺、それに佐野(栃木)の厄除け大師惣宗寺を巡拝しながら、いちご狩りを楽しむコースだ。いずれも東京の近くにありながら、あまり参拝の機会がない仏閣ばかりである。僕も80余年、東京にいながら一度も訪れたことがない。

旅行会の参加者は20名だったそうだが、うち男性は一人、いってみれば、おばあちゃんの修学旅行みたいなもの。持ち寄ったお菓子を車中でワイワイ、がやがや。古寺巡礼も意義もあったが、帰宅早々、老妻のいう一言は、呑龍さんの近くの新田之庄でとった”上州ほうとう、おきりこみ”と”もっそめし”の名物料理の素朴な味が、おいしかったとのこと。お土産に、この名物の”おきりこみ”を買ってきて、早速たべたが美味しかった。

ほうとうは山梨県名物で,ナマのうどんをゆでた中に、いろいろと野菜やキノコなどを入れて煮込んだ料理だ、おきりこみは、その上州版である。老妻の故郷の信州では”おぶっこ”というそうだ。全国津々浦々、昔からその地にある料理だ。新田之庄は、800年ほど前の平安時代、新田家の祖、新田義重の館、寺尾城址で、名物料理は新田家に代々伝わってきているものだという。

妻沼の国宝聖天山歓喜寺は、武蔵の国の日光といわれ、その本堂外壁は重要文化財に指定されているが、あまり世に知られていない。老妻の貰ってきた案内書には、この地は斉藤実盛の長井之庄址だという。斉藤実盛は源平の戦の時代の武将で、白髪を染めて活躍したことで知られ、戦前の小学校唱歌でも歌われていたことを想い出した。関西に比べて関東は歴史的な神社仏閣が少ないが、調べれば、まだまだ、こういった名所も残っているのだ。

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2 コメント

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ラーメン (chobimame)
2014-03-15 19:19:16
佐野厄除け大師は有名ですよね。行ったことはありませんが。
近年ですが、佐野はラーメンも有名だそうです。
ほうとうは、山梨だけのものと思いましたが違うのですね。
関東近辺は、お米が取れないことからうどんや蕎麦が食べられたと聞きます。
山梨でほうとうを食べましたが1,500円も取られて驚きました。
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東京も江戸時代は。 (kakek)
2014-03-16 09:37:35
chobimame さん
関東は関西に比べて昔は、文化はつる片田舎だったのでしょうね。いったいに地味な感じがします。老妻の話では佐野の厄除け大師は、テレビのCMで有名ですが、つまらなかったみたいです。東京も江戸時代に関していえば、見所があります。
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