今上陛下のご退位に伴う日程が宮内庁から発表になった。今月12日に皇居の宮中三殿賢所でのご退位報告を皮切りに4月30日の正式ご退位までのスケジュールである。国政に関与しない皇室の行事だが、25日から28日までの京都御所でのお茶会、伊勢神宮ご参拝、神武天皇御廟ご参詣などお忙しい。
ただ僕が残念に思うのは、発表された日程の中に、陛下の靖国神社へのご親拝予定がないことだ。僕は前から平成の御代になってから靖国神社への天皇陛下御自身のご参拝が断たれたことを残念に思っていた。昭和天皇は戦後だけでも7回、靖国神社を訪問されていたが、1975年11月以来、A級戦犯合祀問題がからんで親拝されておらず、今上天皇になっても受けつがれている。
靖国神社は明治天皇が1869年、国のために亡くなられた人々の霊を祀るため創立した招魂社が前身で、皇室との関係が深い。とくに、日清、日露の役、大東亜戦争で亡くなった200万人の英霊を祀っており、戦中は春秋の大祭のほか、臨時大祭まで催され、天皇陛下が詣でられて九段坂はご遺族で一杯だった。
今日3月6日は、天皇陛下のお母上、香淳皇后の誕生日で戦前は地久節という祝日であった。その香淳皇后の御製の御歌に◇やすらかにねむれるとぞ思うきみのため命ささげしきみのためーという一歌がある。平成31年間の御代は、昭和の御代と違って平和な時代であった。これも昭和の時代の大きな犠牲があったからだ。平成最後の靖国神社春の例大祭は4月21日ー28日である。今年は創立150年、節目の年でもある。陛下の御親拝をお願いしたい。
週刊誌のようなゴシップ誌も見られるとか。
最近の日本の報道は、全般に反日的な空気があるように思いますので、陛下のお心はわかりませんが、敢えて話題になるような事はなさらないのでしょうね。
皇室も国民の顔色を伺いながら生きているように見えてしまいます。
昭和天皇が靖国親拝を中止されたのは、神社側がA級戦犯合祀したからだとさえていますが疑問があります。あの時代、政治的に近隣諸国から強い反対の声が起こり、中曽根政権が対応に苦慮した、天皇を利用した策に見えてなりません。
”天皇陛下万歳”と叫び戦死された兵士空いたのは事実です。皇室が創立した神社です。勅使ではなく、天皇が参拝するのは当然で、近隣諸国から文句をいわれて、やめる問題ではないと思います。