「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

  現地のインドネシア人が修復してくれたカリマンタンの慰霊碑

2013-04-12 07:39:29 | Weblog


日本インドネシア美術協会の益子恒資さん(94)から東カリマンタンバリックパパンの老朽化していた「日本人戦没者の碑」と「平和と友好の碑」の二つが現地のインドネシア人の好意で修復してくれたと知らせてくれた。(写真の上二つは「平和と友好の碑」、下二つは「日本人戦没者の碑」)。碑の修復だけでなく、墓碑に詣でる山道も写真のように舗装され、階段まで造られた。
慰霊碑はバリックパパンからサマリンダ街道を13㌔行ったカランジュアン村にある。昭和20年7月、カリマンタンに再上陸してきた豪州軍と日本軍の守備隊との間で激しい戦闘が起き、この村周辺で現地人を巻き込み約5000人が死亡している。1991年6月、この戦闘で生き残った戦友と遺族が中心となって、豪州側にも呼びかけ「平和と友好の碑」を現地に建て、合同慰霊祭が行われた。しかし、歳月の経過で慰霊碑が老朽化してきたため、益子さんが昨年、現地側に修復を依頼したところ、現地の住民が自費でこのように修復してくれた。
僕も2003年、現地を訪れているが、現地の住民は中国系の仏教徒で、バスを仕立てて各地の慰霊碑を巡拝し般若心経を唱えてくれた。しかし、従軍世代の高齢化と共に、最近は現地を訪れる日本人も少なくなっている。今年7月にも慰霊祭を行う予定しているが、94歳の益子さんは訪問できず、慰霊金を送り、こちらから手を合わせることにしている。 src="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/22/5c3ed5a64beba60fefb4f3c599487626.jpg" border="0">

2003年の訪問時の写真

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2 コメント

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恥ずかしい (chobimame)
2013-04-12 16:04:34
戦没者の慰霊碑を現地の方に修復してもらうとは、有難いと同時にとても恥ずかしいことですね。本来ならば日本政府がやるべきことです。戦没者を無視し続ける国など、世界中を探しても日本しかないかもしれません。敗戦しても戦没者を悼むことは別なはずですが、日本は戦争に関わること、それが戦没者の慰霊であっても右翼行為だ、軍国主義だと、本来の意味を忘れてバカみたいな主張で全て消されてしまいます。外国からみたら理解し難い不思議な国と映るのではないでしょうか?戦没者の方は、何の為に戦ったのでしょうね?腹がたちます。
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政府の考え方 (kakek)
2013-04-13 14:18:29
chobimame さん
安倍総理が明日硫黄島の遺骨収集の現場の視察に出かけます。本土内でもまだこんな状態です。いろんな難しい問題もありますが、シベリア抑留地や激戦地だった東西ニューギニアは、まだ未回収の遺骨が沢山残っています。徴兵制度は難しいが、若い人に対して一定期間、遺骨収集などに参加させる制度をつくったらどうなのでしょうか。前にこのブログでも書きましたが、厚労省は海外の民間が造った慰霊碑は色々問題があるから整理する方針です。考え方の基本が出発点から違っています。
なお、このカリマンタンの華僑は政治的には台湾を支持している人たちです。
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