今朝(5日)新聞を見たが、この時点では金正恩北朝鮮労働党委員長が無事帰国したというニュースがない。産経新聞のソウル電は4日夜帰国したという記事もあるが、公式な発表はない。おって発表になるとは思うが、米朝会談が物別れに終わって5日も経つのに,ベトナムとの話し合いが成功だったという報はあるが、肝心の米朝会談について、どうだったのか評価はまだ伝わってこない。
米朝会談が物別れに終わった後、金委員長は予定を1日繰り上げ3月1日、ハノイで、グエン.フー.チョン共産党書記長と会談、2日にはベトナム建国の父、ホー.チ―.ミン廟を詣で献花している。そのあと特別列車で中国経由帰国の途についた。金委員長は往路も2月23日、平壌から70時間かけて同じ道を来ている。往復合計すれば、10日以上の長旅である。一国の指導者が10日も国を留守にするとは、あまり例を見ない。
往きも帰りも金委員長が北京で習近兵国家主席と会談するという憶測が飛んだが、中国は5日から始まる全人代(全国人民代表者会議)でそれどころではない。後ろ盾の中国に対して、金正恩委員長は、物別れ会談をどう報告するか。それとも物別れは最初から中国の差し金によるものだったのか。その昔、中国を”竹のカーテン”と呼んだことがあったが、今の北朝鮮はそれ以上、秘密が多くてわからない。しかし、10日も国家指導者が国をあけても安泰なのだから、まずは”ご安泰”な国家なのだろう。
(追加〉金委員長は5日早朝、ハノイへ帰国、その3時間後、国民の大歓迎を受けた。異例の早い歓迎だ。やはり、”竹のカーテン”の中は理解できない。
国のトップが何日も不在でも国がまわるのは、ある意味世界から相手にされてない証拠なのですが、国としてなんの価値もないものが、ならず者と化して大国をゆするのですからタチが悪すぎます。
中国が何を考えているのかわからないところが一番気持ち悪いです。
「国」といってよいかどうか。それだけに、手放しの核保有は危険です。金正恩が能力ある政治家とは思えません。恐怖のバランス㋨上の借り物にすぎません。今は一見、うまくいっているようですが、明日もわからない気がします。中国も米国との関係次第では、金正恩体制を見捨てると思います。