「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         ドバイ首長一族からの招待

2008-11-08 05:24:35 | Weblog
長生きするといい事もある。まったく思ってもいなかったのに、UAE(アラブ首長
国連邦)ドバイ首長一族から僕あてに招待状が舞込んできた。46年前の昭和37年、
僕は新聞社の移動特派員として、ドバイを訪れたことがある。UAEが独立する前で
休戦海岸(Trucial States)と呼ばれ、英国の保護領だった頃だ。

昭和37年といえば、日本は「三丁目の夕陽」の頃で、まだ渡航の自由化前「世
界の秘境」といったような雑誌が売れていた頃である。僕は同行のカメラマンと
一緒にドバイに1週間滞在した。その頃のドバイは、僕らにとってまさに"秘境”で
あった。町の女性は、異様な黒ずくめの衣装で顔までベールで覆っていた。僕ら
は町に一つしかなかった部屋数八つのAirport Hotelの二号室に泊まった。

ドバイの前に僕らは、エジプト、シリアなど中東5カ国を取材してきたが、ドバイは
まだ未開の地という感じで、クリーク(入り江)を挟んだ町は、カメラマンの目を輝
かさせるものがあったのであろう。1週間の滞在なのに300枚以上も撮り捲った。

時は半世紀近く流れ、彼の撮った写真がドバイ在住の日本人夫妻の好意で、ドバ
イ首長一族のシェーク・アフメッド殿下(エミール・グループ会長)の目にとまり、今
回の招待となった。ドバイにとって独立前の写真は貴重なもののようだ。

この13日から僕らは1週間、ドバイの旧地に滞在して”世界の奇跡"といわれる同
国の発展ぶりを、自身の目で見てその変容を取材してくる。できれば僕もこのブロ
グで写真だけでもと思っている。
(写真は46年前の僕が撮った写真)





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