5月5日こどもの日だが,ここ10数年わが家からは子供の笑い声が聞こえない。老夫婦だけの毎日だ。老生が受けている介護ベッド横の壁には、一児の親になった孫が幼児だった時,壁にかきキヅした跡が残ったままだ。
戦前昭和の時代こどもの日は男の子の菖蒲の節句だった。勝負にかけてのようだが、東京の五月の空には勇ましく鯉のぼりが流れ、家ごとに武者人形が飾られたものだ。内湯のある湯では菖蒲を入れて楽しんだ。
五月の節句の特別の食べ物は東京では柏餅と粽(ちまき)であった。柏餅の中身の餡は小豆のこしとつぶしと二種類それにピンクかかった味噌餡があった。戦後はあまり粽を食べなくなってきたようだが、どうだろう。残念ながら要介護では菖蒲湯も楽しめない。
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