「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

               59年ぶりの松代再訪

2012-10-10 18:08:18 | Weblog
善光寺詣でをした後足をのばして松代を訪れた。59年ぶりの再訪である。昭和28年秋、僕はこの町にある戦争中の大本営跡を取材した。たしか象山に掘られたトンネルを利用して保育園ができたというので、その訪問記ではなかったと思うが確かではない。当時松代町は町村合併前で埴科郡代町であった。長野駅から信越本線で屋代駅まで行き、ここで私鉄の長野電鉄の河東線に乗り換えて出かけた。随分遠くへ出張した気がしていたが、今は長野市から直通のバスで30分で行ける。今年の4月、屋代線と名前を変えてていた、その河東線も廃線となってしまった。

松代の町は数日前、真田祭りが終わったばかりのためか、閑寒としていた。廃駅となった松代駅(写真)には観光案内所もなく、僕は仕方なくタクシーを呼んで、大本営跡から真田藩の城跡、佐久間象山神社などを駆け足でまわった、本当は一日かけてゆっくり観光する予定だったが、昔の友人たちとの会合を控えており残念だった。

松代の観光は三つからなる。第一は松代真田藩の旧蹟、第二は先の戦争の遺跡、大本営跡、第三はこの町が生んだ多くの作曲家、草川信(汽車ぽっぽ)海沼実(里の秋)などの童謡世界を訪ねる旅だ。松代町内にはこれらの遺跡、観光スポットが散在している。しかし、残念なのは観光案内所がなく、バスもないことだ。タクシーでめぐるのでは高すぎる。1時間足らずの観光だったが3千円かかった。観光地によくある小型バスを走らせたらどうだろうか。

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2 コメント

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もったいない (chobimame)
2012-10-11 16:14:28
それだけ観光出来る場所があるのに県が何もしないのはもったいないです。大本営跡など見れる場所もないですし、遺跡についても魅力ありそうな感じです。市営のトローリーバスなどを走らせて観光を募れば良いと思います。廃駅になった駅舎だけでも観光ネタになりそうですが。観光課は知恵がないのでしょうか。
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同感です。 (kakek)
2012-10-11 17:43:58
chobimame さん
長野の県民性なのでしょうか。大本営跡も手を加えずに見せればよいのですが、入口に戦争中ここで働いていた朝鮮人への哀悼の大きな碑がたっています。事実ですが、、あの時代は朝鮮人は日本人であり、半島出身の”日本人”だけが労働させらたのではないのです。地元の研究者がすこし自虐的すぎるのではと僕は思います。戦中彼ら専用の慰安所あったとHPにありますが行き過ぎではないかと思います。東京の多摩川ぞいの武蔵新田には工場徴用された工員の慰安所もありました
僕は大本営跡の見学は無料ですが、有料にして当時の施設をジオラマなどにして観客にみせるとか戦争を知らない世代に訴える力があると思うのですが。
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