88歳の誕生日を元気に迎えることができた。昔、新年が来ると、歳を一つ加える慣習だった足利時代、禅宗の高僧、一休和尚は「門松や冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」と言う狂歌を残しているが、87歳で臨終の際には”死にたくない”と周囲にもらしたと伝えられる。”冥土の旅の一里塚”は同感だし、最期まで”死にたくない”気持ちも人間らしくてよい。
2月16日の花言葉はレントローズだと早朝のラジオが伝えていた。レントローズとは聞きなれない名前なので、調べてみたら、レントとは、キリスト教の復活祭前 40日の期間、四旬節のことを言い、この期間に咲く薔薇に似た花だとのこと。その意味は”元気””大切な人”だという。からきし、園芸には疎い僕である。早速僕にとって”大切な人”である老妻に聞いたら、お隣の庭に咲いていると写真にとってくれた。
人生にとって80歳代はレント(四旬節)みたいな苦難な期間に見える。傘寿を迎えた頃は僕は老いもそれほど感ぜず、海外旅行へ出かけたり、スポーツクラブで泳いだりしていたが反面、2回の大腸がん手術、左膝に人工関節を置換したり5回も入院している。超高齢化時代、昔からの”厄年”は時代遅れだが、代わって80歳代が厄の10年かもしれない。健康に留意、元気に80代を乗り切ろう。88歳を迎えての感想と自戒。
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