「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

東日本大震災から8年 復興庁の改組

2019-03-11 05:12:14 | 2012・1・1

東日本大震災から8年の歳月が流れた。復興はどこまで進んだのだろうか。政府は再来年(2021年)3月、震災から10年を機会に復興庁を廃止して新しい組織を設置することを閣議決定した。復興が完全に終わったという意味ではなく、原発事故中心の新しいステージに入るということだろう。昨日のNHKテレビの「日曜討論」を見たら、二部構成にして、一部は渡辺博道復興相と村井嘉浩宮城県知事、達増拓也岩手県知事の二人、、別の一部は内堀雅雄福島県知事とだけ別に話をしていた。

ここ数日、安倍晋三総理の岩手県被災地視察もあって、現地からの現状報告が多い。これを見ると、総理が復興なった三陸鉄道のリアス線に試乗したり、世界選手権が行われる釜石のラグビー場を見学したり、復興ぶりが印象付けられる。しかし、一方では、原発事故から出た汚染土が痛々しく仮置き場に放置されたままになっていたり、帰還禁止地域のゴーストタウン化した映像もある。どちらも現実の姿である。

調べてみると、戦前最大の自然事故、関東大震災(1923年)の場合は。発生から6年半後の1930年5月、東京を中心に大帝都復興祭が開催されている。震災で破壊された道路、橋などのインフラは整備され東京市民は花電車まで出して復興を祝った。東日本大震災は、津波の規模は違うし、何より原発事故という異質な災害が加わって比較はできない。しかし、汚染土の山をみたり、破壊された原子炉の廃炉までの日程を待つと、復興への道のりは遠い。やはり、再来年の10周年、復興庁の改組を機に復興は原発事故中心に絞り、「復興」に何らかの形でピリオドを打ったらどうだろか。

 

 

 

 

 

 


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