大相撲の貴乃花元親方(47)が先月、元フジテレビ.アナウンサーだった夫人の景子さん(54)との23年間の結婚生活にピリオドを打ち”卒婚”した。直接”卒婚”という言葉は使っていないが、代理人を通じて"これまでの夫婦としての成り立ちを、昔の想い出として卒業することになった”という。僕ら老人にはあまり聞きなれない言葉だが、Wikipediaによると、2000年以降の日本における夫婦生活の新しい形態だとのこと。
長寿のお祝いの一つに”卆寿”がある。漢字の「卆」を分解すると、九十だというこじつけから、数え年90歳のときに祝う。しかし、銀婚式(25年)金婚式(50年)ダイヤモンド式(60年)はあっても卆婚式はない。僕ら夫婦は今年で結婚63年だが、もう誰もお祝いしてくれないし、卆婚式は上げない。
今朝午前3時からの宮崎発NHKラジオの深夜便をきいたら、島倉千代子が歌った”人生いろいろ”が流れてきた。その歌詞の繰り返し部分、”人生いろいろ、男もいろいろ、女もいろいろ”を聞いて、僕は貴乃花親方夫婦の”卒婚”が頭に浮かんだ。深夜便では宮崎民謡の「シャンシャン馬道中」も流したが、このかけ言葉の“はい、こんき、こんき”のこんきは「根気」だとアンカー氏の説明があった。結婚とはお互いの根気で成り立っている。23年では根気がなさすぎるのだと僕は思うのだが。
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