加齢という同世代の友人、知人と会い話をする機会が減ってきた。その意味で産経新聞(首都圏版〉に週に1回掲載される同じ歳の作家、曽野綾子さん(87)の随筆「透明な歳月の光」を読むのは楽しみである。11月29日付の随筆は”いい大人が無邪気に喜んでいるが”という見出しで”(いい大人たちが)カニみたいに指をさし”ゆるキャラ”を見て喜んでいる。世も末だ”と痛烈に批判している。僕も前から同じ思いをしていただけに喝采を送った。
子供が”ゆるキャラ”を見て喜ぶのならわかるが、白髪や禿頭に近い髪の大人たちが指でVサインして写真におさまっている姿は気味が悪い。どうも最近、日本人の大人は”子供っぽく”なってきたようにみえる。曽野さんも随筆の中で”英語で「子供らしい」(チャイルド.ライク)という単語は「子供が子供らしく大人も子供のように純真な」という意味だが、似たような言葉で(チャイルディシュ)は「幼稚な」「馬鹿げた」などの否定的な意味を持つと書かれていた。
先日、テレビで衆院法務委員会の入管法改正案の採択の模様をみた。葉梨康弘委員長が押しかけた野党議員に囲まれてもミクチャにされている。とてもとても選良の姿ではない。まさに「チャイルディシュ」とはこのことを言うのであろう。馬鹿げた国会の年中行事である。
アニメの映画やイベントにこぞって行くのは大人です。ガチャガチャやアニメのグッズを買うのも大人です。ポケモンGOというスマホのゲームで、レアモンスターをハントする為に休日はスマホ片手に何時間も集団で道端に立っているのも大人です。
おもちゃやゲームの会社は、今や子供ではなく大人をターゲットにしてゲームなどを開発しているそうです。
童心に帰るというより童心から成長していない気がします。
呆れてしまいます。日本人総白痴化です。
遊びたい盛りに塾通いや習い事で、遊び足りないのでしょうか。僕ら老人から見ても、外見は同じ禿頭の男が選手と同じようなユニフォームを着て、ぴょんぴょん跳ねている姿を見ると気持ちが悪くなります。それにしても、ゆるキャラはどうにかなりませんか。日本人の審美感が疑われます。化け物です