「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

オバマ大統領のケニア人の実父とインドネシア人の継父との間

2013-07-03 05:55:04 | Weblog
米国のオバマ大統領が少年時暮らした(1967年―71年)インドネシアのジャカルタに、同じ頃僕も僅かな時期だが在勤していた。そんな関係で、僕にはちょっと荷の重い標題だったが「オバマのいた頃のジャカルタとイスラム」について、関係者の会で話をした。当時のジャカルタの話は僕も体験していて解るが、大統領の出自については知らない事が多い。

そんな関係で、事前にオバマ大統領の出自について調べたところ、彼のケニア人の実父とインドネシア人の継父が同じ世代で、少年時代,自国の独立闘争に遭遇している共通点を持っていた。大統領の実父は1936年(昭和11年)継父は1935年生まれで、僕より僅か若い世代である。実父はケニアのビクトリア湖に近いルオ族の出身で家業は羊飼い、昔からのイスラム教徒と、西欧のメデイは伝えているが、調べてみると一族はキリスト教徒で、実父の父親、つまり祖父がケニア独立闘争に参加、1948年そのために闘争勢力の主力、イスラムに転向している。少年だった実父も当然体験している。

一方、インドネシア人の継父はジョクジャカルタ生まれのジャワ人だが、1948年オランダの第二次警察行動(侵略)の際、オランダ軍によって家を焼かれ、父親と長兄を失っている。13歳の少年だった継父は、母親と一緒に逃げ助かった。戦後のこの時期、わが国は連合軍の占領下にあったが、アジア.アフリカ諸国では、まだ西欧宗主国に対する独立闘争が続けられていた。インドネシアが独立戦争に勝利して単一共和国となったのは1950年、ケニアが英国から離れ独立したのは1963年(昭和38年)であった。ちなみに、バンドンのAA 会議の開催年は1955年、オバマ大統領が生まれたのはは1961年である。

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