「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

東京の大雪の想い出

2019-02-10 05:31:49 | 2012・1・1

心配された東京の大雪は幸い今朝起きてみたら、屋根にうっすら白化粧する程度ですんだ。東京では昨年1月23日23センチの積雪があり、5年前には27センチの大雪に見舞われている。今回も予報では大雪とのことだったので、まずはほっとした。

記録を調べてみると、東京での積雪は明治16年2月8日の46センチが最高で、2位が昭和20年2月22日の38センチ、3位が昭和11年2月23日の36センチで、明治の豪雪を除けば、僕は体験しており、記憶にある。2位の大雪は敗戦の時の冬で、僕は中学2年生だったが、学徒動員され、蒲田駅前から1キロの雪道を軍需工場まで行進して通った。3位の時は幼稚園年少組だったが、2.26事件と重なって記憶があり、幼稚園横の坂道を木箱にまたがって滑った想い出が残っている。

4位は戦後の昭和26年2月15日で積雪33センチ、大学3年の時で、まだ都内に都電が走っていたが、すべてストップししかし通学に困った。6位は44年3月12日(積雪30センチ)で、僕は転職の挨拶回りで、銀座通りを融けた雪の水しぶきをあげながら歩いていた情景が浮かんでくる。

その後転職、転勤で郡山、札幌と北国での生活が10数年続き、僅かばかりでの雪では驚かなくなった。しかし、加齢と共に身体が動かなくなり、家の周りの僅かな除雪も凍結を恐れ、家人に任せることにした。はるか遠くの記憶の中には犬と一緒にかけずり回ったり、雪だるまをつくったりした想いである。もう70余年も昔のことになる。


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