「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        梅雨入り 「あした天気になれ」の頃への郷愁

2012-06-10 05:49:52 | Weblog
首都圏も昨日梅雨入りした。平年より1日遅く、昨年に比べれば13日も遅い。そうだった。昨年は5月27日と史上2番目に早い梅雨入りだった。そのためなのだろうか、今年はなにか”ようやく”という感じがしないでもない。しかし、季節の移り変わりは正直である。玄関先の鉢植えの額紫陽花がいつか色付き始めてきていた。(写真)

気象庁が桜の開花や梅雨入り宣言などを始めたのはいつ頃からであろうかー。戦前昭和の時代にはなかった。僕の記憶の中には子供の頃、梅雨の季節の夕方、道の上で下駄を空に蹴り上げ”あした天気になれ”と節をつけて歌った想い出がある。下駄が鼻緒を上にして着地すれば晴れ、ひっくりかえれば雨という他愛のない遊びだ。軒下にテルテル坊主をつるして好天を願ったこともあった。

この根拠のない、のどかな遊びは今やない。だいたい日常的に下駄をはく習慣が日本にはなくなった。今や子供はおろか大人でも下駄を履いたことがない日本人が増えてきた。戦前昭和の時代には”隠れん坊””鬼ごっこ”とならんで”下駄かくし”という遊びが子供たちに間で盛んだった。下駄をどこかへ隠し、相手に探させるという単純なものだった。

梅雨時、雨は降らないと思って傘を持参しなかった子供たちを迎えにお母さんたちが傘を持って学校の校門まえに並んでいる姿が今でもすぐ目に浮かぶ。共稼ぎが増えた今ではどうなのだろうか。ピッチピッチ チャブチャブ ランランの「あめふり」(北原白秋作詞中山晋平作曲)の蛇の目でお迎えの世界は今はどうなのだろうか。

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2 コメント

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スパコン (chobimame)
2012-06-11 16:19:42
今の天気予報は、民主に無駄と仕分けされたスパコンで計算されているので、正確度が増しました。民主に反省はないので何も感じないでしょうが。
今の子供は、天気予報で靴を飛ばしたりはしないでしょうね。親の迎えがある時は、雨降りではなく誘拐や通り魔を警戒してですから社会の様子は激変しましたね。誘拐を警戒して親が子供を送迎などは、アメリカだけの話しだと思っていました。
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時代の変遷 (kakek)
2012-06-11 17:36:03
chobimame さん
”こども園”をどうするかの時代です。蛇の目でお迎えの時代ではないですね。国会中継の論議をきいていると、つくづく時代は変わったと思います。やはり時代に即した政治をと思いますが、
鳩山最低、管最悪を継いだ野田では、どうにもなりませんね。
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