目黒が江戸近郊の農村だった頃から続く大鳥神社恒例の酉の市へ昨夕出かけてきた。今年は三の酉まであって神社は名物の熊手を求める善男善女賑わっていた。熊手が売られるたびに売り手、買い手の間で賑やかな手拍子がわきおこる。酉の市は浅草の鷲神社、新宿の花園神社が有名だが、関東一円で行われていて、冬の到来を告げる風物詩になっている。
暮の大掃除を前に熊手を求めた習慣が、江戸商人の間で”福”も招き寄せようと始まったものらしい。戦前昭和の頃から目黒周辺に住んでいるが、昔、江戸時代(元治元年)生まれの祖母につれられて、小さな熊手と名物の切山椒を買って貰った想い出が懐かしい。昔、切山椒は端午の節句の柏餅、お彼岸のぼた餅とならんで江戸っ子の間で季節の菓子だったが、最近は忘れられかけてきた、昨日も切山椒を売る露店は一軒しかなかった。時代の移り変りである。
有名な酉の市は、東京でもいくつかありますよね。
商売人は、毎年熊手を大きくしていくのだとか聞いた事があります。
一度行ってみたいです。
落語に黄金餅という演題があり、これは酉の市の縁起ものだったそうです。主人公も目黒がゆかりだそうですが、僕は食べたことがありません。市でも売っていません。
僕が生きてきた80余年だけでも、昔からの行事は変わってきました。
12月17日^19日の浅草の歳の市(羽子板市)をお勧めします。江戸時代の名残があります。