田母神さんでないとダメな理由はこのyoutubeで。
三橋貴明さんのメルマガでTPPの現状について 東田剛
●米国、農業分野で日本を激しく非難
マイケル・フロマン米通商代表部(USTR)代表は12月10日のシンガポール閣僚会議の終了直後に、市場アクセス問題で適切
な提案を怠っているとして日本を激しく非難した。
「我々の観点からすれば、日本は市場アクセス問題において、『包括的でかつ野心的である』というTPPの目標にかなうだけの意味ある提案を
行っていない」と述べた。
フロマン氏は安倍晋三首相が国内の農業団体をなだめるために6つの農産品をTPP交渉のテーブルから除外するよう交渉団に指示したことをやり
玉に挙げた。フロマン氏は記者団に対し、「我々はそれぞれ自国に戻って協議するが、日本がTPPの一員として期待される成果を出す用意を整
えた上で交渉のテーブルにつくことができるよう望む」といくぶん憤慨しながら語った。
これに先立つ12月8日には、シンガポールで日米2国間協議が行われた。
交渉はフロマン米通商代表と西村康稔内閣府副大臣により実施された。西村氏はがんの手術を受けて入院している甘利明経済財政・再生相の代
理だった。米広報官は2国間協議後に「率直な議論が交わされた。自動車と農業分野ではまだ大きな溝がある」と語った。
あるTPP代表団から流出したメモによれば、日本は関税撤廃案の内、最少95品目で関税削減を提案していない唯一の国となっている。
ただし、このメモでは、日本は関税削減案で他のTPP参加国に追いつくためにさらなる時間を与えられたとも述べている。
こうした事実に加え、12月初めに東京でジョー・バイデン米副大統領が「日本が他の国と同時にTPPに参加しなくても構わない」と発言したこ
ともあり、日本は米国と保険、農業、自動車分野で、オーストラリア、ニュージーランド、カナダと農業分野で難しい市場アクセス問題を抱え
ているため、他の11カ国と同時にTPPに参加しないのではないかとの観測が高まった。
だが、フロマン氏は12月10日の記者会見で、米国がこうした成り行きを検討しているとの観測を否定した。
関連して、日本機械工業連合会のサイトで、TPPに関して、同様の情報が出ていました。 東田剛氏
http://www.jmf.or.jp/USA/USA_53/usa53_p1.html「マイケル・フロマン米通商代表部(USTR)代表は・・・市場アクセス問題で適切な提案を怠っているとして日本を激しく非難した。
「我々の観点からすれば、日本は市場アクセス問題において、『包括的でかつ野心的である』というTPPの目標にかなうだけの意味ある提案を行っていない」と述べた。フロマン氏は安倍晋三首相が国内の農業団体をなだめるために6つの農産品をTPP交渉のテーブルから除外するよう交渉団に指示したことをやり玉に挙げた。」
「あるTPP代表団から流出したメモによれば、日本は関税撤廃案の内、最少95品目で関税削減を提案していない唯一の国となっている。」
どうも、日本側の戦略は、こうだった模様。
<1> 日本側は、非関税分野で米国のお先棒を担いで各国を攻め立てる。例えば、豪州にISD条項を飲むよう迫る(これぞ、日米による新たなルール作り!)。
<2> それと引き替えに、米国に、農産品5分野の関税維持を認めてもらう(総理が、パねえ交渉力で、聖域なしは前提じゃないとオバマに認めさせたはず)。
<3> で、日本に有利に進んだ交渉はめでたく妥結して、日米関係は強化。
ところが、実際に起きたことは、こちら。
<1> マレーシアやヴェトナムなどは、従米かつ利己的な日本の態度にすっかり失望。
豪州はISD条項を飲み、そして日本に「お前の言うとおり譲歩してやったから、次はお前が関税を全廃しろよ」と迫る攻守逆転の展開。
<2> そしたら、米国も、日本に「そうだ、全廃しろよ。お前が一番、開いてねえぞ」と!他の国々も「そうだ、そうだ!」と、日本を囲んでタコ殴り。総理が聖域なしは前提じゃないって確認したはずなのに・・・。
<3> 日本は、今やTPP交渉の最大の障害。フロマン激怒。
☆ この記事、都知事選挙のことを重点的に書いていて、ご紹介するのが遅くなりました。
でもぜひご覧になって下さい。