三橋貴明氏のメルマガに気になる記事がありました。
佐伯啓思教授の教え子の学者、柴山佳太先生からです。「ダボス会議の阿部発言」です。
安倍さんは外交は素晴らしく、昨日は西村眞悟氏もそう仰っていました。
しかし、私は昨年末、藤井隆教授の主催する京都の『グローバル新自由主義を乗り越えて』で、いいえ、それ以前にも
竹中氏に影響されているのか、それとも小泉さんの影響を受けたのか、または安倍総理が『グローバル』を考えているのか、
水島さんや西田昌司さんも、『グローバル』のことについて懸念されていたので、青山繁晴さんは直接仰っているのを聴いたのですが、
「経済問題以外は安倍さんと同じ考え」と・・・
そして柴山佳太さんのこの文です。ご紹介まで。
From 柴山桂太@滋賀大学准教授
新興国の通貨下落が話題となっています。アメリカの量的緩和縮小による資金の引き上げが主な原因です。
http://www.nikkei.com/article/DGKDZO66323000U4A200C1FF2000/
97年のアジア通貨危機の時とは違い、マネーが流出している国のほとんどが変動為替相場制で、外貨準備も積み上げているようです。
下の記事(『エコノミスト』誌の論説)は、パニックさえ起こさなければ危機の連鎖は防げるとしています。
ただし、こればっかりは蓋を開けてみないとわかりません。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39849
97年の再来を防げたとしても、次のことは確実に言えます。新興国は通貨防衛で利上げしますので、需要の減退による景気悪化は避けられない、ということです。不動産バブルが弾けるところも出てくるでしょう。新興国経済の先行きは波乱含みです。
大きく見れば、アメリカの量的緩和縮小は「ドル安」政策の休止です。利上げ観測も強まり、ドル安が是正されていけば、新興国はこれまで以上に輸出主導の成長を後押ししていくことになるでしょう。
新興国の市場が縮小するなかで、今度はアメリカを中心とした先進国が世界経済を支える番だ、というのが大方の見方でしょう。
しかし、本当にそううまく事が運ぶのでしょうか。
問題は、アメリカの景気回復が本当に力強いものとなっているのか、という点です。個人消費は順調に伸びているようですが、量的緩和縮小の影響は未知数です。くわえてドル安で輸出が減速する恐れもあります。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO66153920R30C14A1FF2000/
もっと問題なのは欧州でしょう。事実上の債務デフレに入っている上に、投資家のリスク回避傾向が強まると、ギリシャやキプロスの債務問題が再燃する可能性があります。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39859
前回、中国と北朝鮮の経済関係について書きました。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/01/23/shibayama-23/
地域の「中核」となる国の景気悪化は、「周辺」の小国に影響します。
EUの場合には、ギリシャやキプロスだけでなく、中東欧への影響が心配です。
(特に対外債務の大きいハンガリー、ポーランドの通貨が売られています。)
リーマンショック以後の危機は、第一幕(アメリカ)、第二幕(EU)と来て、いよいよ第三幕(新興国)が開き始めたと思います。
そして本当にまずい状況になるのは、第三幕目からです。
先進国と違い、新興国の場合には経済基盤が脆弱で、危機への対処能力に限界があります。なので危機が大きくなると内部が揺らいで政治体制が混乱したり、(またその国が大国に挟まれた小国である場合には)地政学的リスクに発展していく懸念があるからです。
2014年は新興国で選挙が集中するとか。下の図によると、インド、インドネシア、トルコ、南アフリカ、ブラジルなど、今回の危機の舞台となっている国々で大きな選挙(大統領選挙や総選挙)があります。今年は「新興国選挙イヤー」です。
https://www.toyo-sec.co.jp/trust/report/pdf/20131220_report_05.pdf
ウクライナやハンガリーでは、ロシアの影響力が強まっており、なにやらきな臭いことも起き始めました。ロシアも今回の通貨安で無傷ではいられず、資源価格の下落から成長率も鈍化。ソチオリンピックという「お祭り」が終わった後、国内が騒がしくなってくると思います。
危機のフェイズは経済から、徐々に政治や国際政治へと移行していくはずです。その行方に、今後も目を光らせておかなければなりません。
それにしても、安倍首相のダボス会議の講演には参りました。
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/0122speech.html
「日本はこれから、グローバルな知の流れ、貿易のフロー、投資の流れに、もっとはるかに、深く組み込まれた経済になります。
外国の企業・人が、最も仕事をしやすい国に、日本は変わっていきます。
日本の資産運用も、大きく変わるでしょう。1兆2000億ドルの運用資産をもつGPIFについては、そのポートフォリオの見直しを始め、フォーワード・ルッキングな改革を行います。成長への投資に、貢献することとなるでしょう。」
外国投資を呼び込み、日本の年金を外国投資にも積極的に振り向ける・・・って、このご時世にですか?
日本人は、世界の心配をしている場合ではないのかもしれません。
☆ 安倍総理は藤井聡教授など、また官僚に中野剛司氏をかかえているのに、竹中氏らグローバル経済・TPP推進などのアメリカの影響を
受けたというところの人を呼び、民間の企業主を諮問機関に招き、自民党内部で反対する西田昌司さんらを遠ざけ、さらに
三橋貴明氏に「政商の傀儡政権」と酷評され、いったいどうなるのでしょうか。
平沼先生が危惧した通りになっていっている、今ならまだ大丈夫なので、「慢心」にならないように、どうかよろしく。
青山さんが以前「自民党の慢心」と言っていたことや、舛添さんを支持表明も恐ろしい。
真正保守の学者の先生方が警告しています・・・。
さっきまでパソコンがつながりが悪かった・・・WiMAXでつないでいるのですが。更新やコメントが遅くなったらどうしょう。
☆☆ 昨日の西村眞悟先生の会に、田母神さんが演説、
大笑いで楽しい演説でした。
私は東京に来てあちこちで田母神さんのことを推薦しているのですが、タクシーの運転手さんは「選挙のことはほとんどお客さんから
聴いたことはありませんね~、関心薄いのかも知れませんよ」と言っていました。
昨日は後方の扉からいきなり水島さんが出て来られて、後のほうにいた私は「水島さん、心配してお電話したのですよ」と言うと
手をさしのべられて「今から田母神が来ます」と言っただけでそれから姿は見ませんでした。
疲れ切って顔色もよくない、田母神さんもお疲れでしょう、と心配していたのですが元気ですね~。
「ネットではダントツ一位なんですよ。3・4位にいるようにマスコミではいわれていますが。
都知事は私がなるのがいちばんです」って、そしていっぱい笑顔をふりまいておられました。
西村眞悟さんの新しい著作「支那討つべし」を買いました。
ところで三宅先生もいらっしゃっていて、いろんな方々と談笑されていたので、私は遠慮しました。
会も終わり近く、コートを会場のクロークに預けた「番号札」を探したのですが・・・ない・・・
廊下に出てバッグをひっくりかえして探したのにない・・・私が廊下で慌てふためいている間に、会は終わったようで、
クロークに行って謝りながら事情を話すと健康保険か運転免許証の提示を求められ(私は運転しない、しようとも思わない、
絶対に事故を起こすと思うので免許はない)、健康保険証を出して、いろいろ書類に書かされ、やっとコートとショールを
返して貰ったところに、三宅先生が来られ、「さっき遠いところから応援に来られた、とあなたのことを紹介したのに
いなかった」と先生に恥をかかせてしまった・・・申し訳ありませんでした。
会場の向かいの道路でタクシーに乗り、帰りました。帰ったのは9時半過ぎ、ここからまた大変でした。
お城よりも広い?ホテルで迷子になって自分の部屋に帰れない、ということが起こったのです。
ホテルの方にお願いして道順?を教えて頂き、無事部屋までたどり着きましたが、高速エレベーターに乗り物酔いして、
もうさんざんでした。
☆☆☆ 「君が代」歌いました。夏に喉の手術後「歌えなくなる可能性が強い」とお医者さんに言われていたので怖くて一度も
歌っていませんでした。ですから声量を出すことなく響きだけで歌いましたが・・・あとで「本職のかたですか、すごい」
なんて声をかけられて・・・嬉しかったですね・・・。
では、今から田母神さん応援に駆け付けま~す。(無事、行けるか?)