ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

宮崎正弘氏から参加したかった会の内容報告が届きました。

2014年03月17日 | 政治

時間のある時にお読みください。

「島嶼問題を考える」(尖閣、南沙・西沙諸島)シンポ、盛況裡に開催
  スプラトリー諸島を中国はいかように強奪したか、これは明日の「尖閣」だ



 3月14日、東京市ヶ谷の「アルカディア市ヶ谷 」において、「島嶼問題を考える」(尖閣、南沙・西沙諸島)と題しての緊急シンポジウムが「日本・ベトナム島嶼会議」(議長 藤井厳喜)主催によって開催され、およそ170名が参加した。
熱心な討論がつづけられ、参加者も克明にメモをとるほど、会場は満員となり、立ち見がでる盛況ぶり、関心の高さをうかがわせた。

 このイベントは宮崎正弘氏が司会をつとめ、冒頭の挨拶には、ベトナム視察から帰国したばかりの参議院議員浜田和幸氏から、いかに戦略的にベトナムが重要であり、またベトナム人が日本に抱く親近感などを紹介した。ベトナム経済の発展ぶりとその民族性からも、今後の日本ベトナム関係の緊密さが必要克つ重要であるかを訴えられた。

つづけて「中国軍の南沙侵攻の実態」を記録したドキュメント・フィルムが上映され、具体的な中国艦船の砲撃など衝撃の映像に参加者は慄然となった。

「これが明日の尖閣としないためにも」と宮崎正弘氏の司会により、会は緊急のシンポジウムに移って激論が展開された。
パネリストは有本香さん(ジャーナリスト)、佐々木良昭氏(中東研究者)、高山正之氏(コラムニスト)、藤井厳喜氏(政治学者)、シンポジウムの司会は水島総氏(桜チャンネル代表)だった。

ベトナムが中国に南沙諸島を侵攻されたのは26年前の3月14日。日本は尖閣、竹島、北方領土のことは知っていても、ベトナムの苦しみを知らない。

砲撃と機関銃によりベトナム人64名が犠牲となったが、ベトナム政府は中国に遠慮して、中越戦争を「北の国と戦った」とだけ教え、学生が抗議デモを中国大使館にかけると規制する。
しかしネットの発達によってベトナムの若者らの反中国意識は高まってきた。
このイベントでは、「南沙・西沙諸島問題を尖閣と絡めて考えてみよう」として大きな地図も演壇中央に添えられた。
 
シンポジウムは佐々木良昭氏が口火をきった。
「これは新しいグレートゲーム。ウクライナ問題はクリミア分離独立に発展しているが、中東でも新しい動きがみられ、トルコのクルド自治区分割の動き、イラク、サウジアラビアの三分割などが観られるように、世界的規模でみれば南沙、西砂問題は共通の現象である」。


▲日本が放棄させられたが、帰属は決まっていない

藤井厳喜氏は「日本時代、『新南群島』として台湾高雄市の管轄下に南沙、西砂があるという行政区分だった。サンフランシスコ条約で日本は領土を放棄させられたものの国際法上、帰属は決まっておらず、日本がこの問題に絡むと対中包囲網を作れる。ベトナムは良きパートナーとなれる」と踏み込んだ発言があった。
さらに藤井氏は続けた。
「ベトナム人は羞恥心がある。同時に強靱で、げんにフランスも米国も叩き出した。いま海洋地政学で世界をみれば核戦略上からも中国は台湾をとらないと安心できない。尖閣諸島をおさえると中国軍は台湾へリーチをかけられる。ベトナムと日本はしたがって領土防衛という文脈から運命共同体であり、海洋地政学的にリンクしている」

有本香氏は「あの映像に衝撃を受けた。日本は島国といわれて教育され、島国根性とか批判されるが、さて日本には6852個の島々があることを教育されていない。有人の島はこのうちの445,のこりが無人島で、海の面積から比較すれば、日本は世界第六位の海洋国家だ。中国は経済大国となってからアジア太平洋を目指したのではなく、すでに毛沢東の時代から海へ出て行く企図があり、陸上での脅威が低下したら、中国は必ず海へでる。1988年に中央アジアとの対峙を終えて陸での安定を得たと認識してから中国は海洋に進出し始めたのであり、このことを認識する必要がある」と述べた。

高山正之氏は「何回となく、ベトナムを新聞記者時代に取材した。羞恥心のある民族だが、同時にハノイにはラブホもあるように、両面性がある。ベトナムと日本との絆は深く、阿倍仲麻呂が流されて時代までさかのぼらなくとも、両国関係は深い」などとして以下のように続けた。
「日露戦争に勝利した直後に東遊運動の指導者で『ベトナムの吉田松陰』と云われるリーダが日本に来た。かれは反政府運動家だったので上海で捕まるが、これを当局に通告したのがホーチミンだった。私塾の門下生にボーグエンザップ将軍がいた。このいきさつを知っているからこそ、ホーチミンはボーグエンザップに日本人を殺すなと命じた。マウントバッテン卿の回想録には『日本人のこころとベトナム人指導者とは心が通じていた』と書いているように、心が通い合える民族がベトナム人であるという、この民族の特性を知ることは重要である」。

映画監督でもある水島総氏は司会をされながらも、「かつてベトナム少女の映画をつくった。ベトナム人とは心が通じ合えるが、同時にしたたかな民族であり、歴史的にみてもシナからの圧力に耐え、中国共産党とベトナム労働労は『兄弟』の絆がある。したがって日本は『対等なパートナー』という認識をするべきである。ベトナムは経済改革開放を中国モデルにもとめて所謂『ドイモイ政策』に転じてきたが、中国の変容をみていて、『ドイモイ』路線を変更する可能性が高い。東南アジアを米国がどう扱うかという視点も見落とせない。そしてもし日本が尖閣諸島を失ったらアジア全体が変わる。今後の趨勢を決定づけることになり、尖閣をなんとしても阻止せねばならない」と訴えた。

佐々木良昭氏に再びマイクが戻され、「過去の事例をみれば米国は『油田のおいしいところ』をとる。だからリビア分割、トルコ分割を米国がのぞむわけである」と地政学的な資源戦争の関連性、列強の思惑を説いた。


▲ランドパワーはシーパワーにはなり得ない

藤井氏の追加発言は次の通り。

「シナの侵略と戦うためにベトナムとも組むべきであり、いまのオバマ政権は何もできないように、たとえマケイン政権となっても米国は何もできないだろう。ディエンビエンフーの勝利は背後に日本兵が残留してベトナムを訓練したからだ。インドネシアでも独立戦争のため二千名の日本兵が残留し、千名が戦死している。ベトナム戦争は、日本がまけたあとも闘い、民族解放、独立という意味で結局、大東亜戦争は勝利した。ベトナムの社会主義はおおいに問題だが、カストロのキューバとて第一義的に民族解放闘争だったのであり、ベトナム人はずるくてしたたかな側面がある。
長期的にいえばランドパワーがシーパワーをめざすと、ロシア、ドイツが失敗したように中国はシー&ランドパワーにはなり得ない」

有本さんの追加発言は以下の通り。
「シナは経済的にもいよいよ雲行きが怪しい。ともかく中国はずるくて汚い手段がもっとも得意技であり、諜報、謀略で日本は劣位にあり、プロパガンダ戦争の渦中にある認識が日本人には希薄である。シナの宣伝戦争ではウィグル人が『テロリスト』というイメージ、これでウィグルへの弾圧を合法化し、一般の中国人もウィグル人への差別が強い。民族を差別し統括しているのは米国がテロ戦争で中国を利用するためにウィグルの或るセクトをテロリストに認定してしまったことである」。

佐々木良昭氏。
「とはいえウィグルの若者がシリア内戦に参加している。ウィグル過激派の一部にアルカィーダとの連携がみられ、今後、イスラムの動きには注目しなければならない」


▲中国は新彊ウイグル自治区の資源とチベットの水を手放さないだろう

水島総氏。
「中国は偽装漁民をよそおわせて尖閣上陸を着々と美準備している。米国のアジア政策の中身は空白であり、中国はウィグルの資源、チベットの水を手放すことはないが、米国は中国とG2共存を考えているようでもある」

高山正之氏。
「米国の戦略とは仮想敵を徹底的につぶすのだ。リビアに5000回の空爆を行ってカダフィをつぶし、サダム政権を倒壊させてきたように、日本を脅威と認識すればつぶしにかかる。だから中国、朝鮮をたきつけて反日を展開させているように、アジアの安定を言いつのりながら、じつはアジアの不安的化をねらっている」。

 藤井厳喜氏がまとめた。
「尖閣を奪われたら、台湾へ、とアジアは『大中華経済圏』になるドミノ現象がおきる。日米が『奪回作戦』などと(とられることを前提に)軍事演習をするのはおかしい、日本はやはりまともな国ではないのではないか」。

 こうして熱心な討議が続き、最後に司会の宮崎正弘氏が領土防衛、アジア諸国との連帯を強調し、アンケートへの協力を要請して盛況裡に終わった。


★ これは参加したかった。こうしてメルマガで要点をお知らせいただくのは本当にうれしい。
  お話は熾烈な現状を知らせる、アジアはもうすでにこうなりかけているのかおぼろげながら思っていたけれど、現実をあらためて認識。
  宮崎先生、ありがとうございます。


コメント (6)
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【神発言】三宅博「河野談話は嘘!河野洋平は万死に値する国賊・売国奴」

2014年03月17日 | 政治
 
【神発言】三宅博「河野談話は嘘!河野洋平は万死に値する国賊・売国奴」



【あのフジテレビが嫌韓報道】フジ全国放送 「日本国民はこれ以上、韓国の嘘で非難されるのは嫌だと思っている」





『東海新報~世迷言』より
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/column.cgi

☆★☆★2014年03月16日付

 今後の円滑な政権運営のため「大事の前の小事」と判断したのか、それとも友邦や党内の抵抗勢力に妥協したのか、その懊悩は知るよしもないゆえ予断は避けたいが、安倍首相が「河野談話」の継承を表明したことは史実の否定と同断であり、日本国民はいつまでも贖罪意識にさいなまれることにつながろう

▼河野談話の作成過程について韓国側とどのようなすりあわせが行われたのか、政府が検証を進めることになったのも束の間、菅官房長官が談話の見直しはしないと表明した時点で、これは首相も合意の上と理解したが、もしかしてと一縷の望みをつないでいたのも事実

▼だが、首相が継承を表明したことは「綸言汗のごとし」となり、撤回はできまい。だからこそ韓国は「ほら、従軍慰安婦は存在した。強制連行はあった。軍の関与もあった」と小躍りしているはずである。もはやどう抗弁しても20万人が強制連行された、性奴隷にされたというプロパガンダ(宣伝)がひとり歩きし、日本という国が貶められるだけである

▼談話の見直しは「国是」にすべきだった。でなければ虚妄が真実に化け、在米日系人による慰安婦像撤去訴訟などの努力も、「日本政府も公認したのだ」という印籠の前に非力化することは避けられない。これによって損なわれる国益は計り知れないのである

▼無理難題に対しても「はいそうですか」と引き下がるような「戦後レジーム」からの脱却を訴えてきた安倍首相がここ一番という時にこれでは自己否定にもつながらないかと案じる。

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☆★☆★2014年03月14日付


 畏敬する先輩から「この本を読め」とメールが届いた。「英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄」という長いタイトルがついている。そのうちと思っていたらなんと「もしまだ読んでなかったらどうぞ」と知人のMさんから現物をプレゼントされた。これは偶然かそれとも必然か

▼著者のヘンリー・S・ストークス氏は「フィナンシャル・タイムズ」「ロンドン・タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」の各東京支局長を歴任した、滞日50年に及ぶベテランの現役特派員である。その半世紀に及ぶ記者生活で目にした日本と、来日する前に抱いていたイメージとの乖離に驚いたのが、本を書くきっかけだった

▼「腹巻き(帯)」に「私の歴史観は、なぜ変わったのか?」とあるように、そこで日本に対する既成の「虚妄」を打ち砕こうと思い立ったようだ。その指摘は、虚実ないまぜになった〝史実〟を第三者的に洗い直し、検証してなされたものだけに、多くの〝冤罪〟を剔抉して白日の下にさらしてくれたものだから、日頃小欄が思っていることをそのまま代弁してくれたような気がした

▼何せ、戦勝国が敗戦国を裁くという「東京裁判」の不当性について〝断罪〟し、返す刀で南京大虐殺や慰安婦問題、首相の靖国参拝など〝日本叩き〟の材料を徹底して粉砕する。ひいきの引き倒しにならないかとむしろこちらが心配するほどだ

▼そうした虚の部分を外国人が誤解するのはともかく、日本人までが同調することに違和感を覚えるというその疑問はまさにその通りだ。

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☆★☆★2014年03月12日付


 一国の代表たるもの国と国民の将来のためには支持率など気にせず所信を貫くべきだと思うのだが、その身になればやはり気になるのだろう。お隣の国が反日といっていいほど頑なな政権運営を固持しているのも国内世論を気にしてのことに間違いあるまい

▼女性の朴大統領が就任以来、わが国を何かと邪慳にするばかりでなく外国首脳との会談では「告げ口外交」までして安倍政権の「右傾化」をなじり、そして屈服させようという魂胆がのぞかれるのは、同大統領が親日的とみなされていた朴正煕大統領の娘という理由で野党から攻撃されるのを嫌ってのことという見方が内外にある

▼併合された怨みは千年後も消えないという徹底した反日姿勢や、対北朝鮮強硬路線が受けてか支持率は6割を超しているから、安倍政権がどのように対話を求めてもここ当分、軟化は期待薄だが、では隣国との関係をいつまでも冷戦状態に置いていいのかとなれば、日米間3国の同盟関係にも陰を落しかねないだけに一考を要す時に来ていよう

▼対する日本政府は、「河野談話」作成過程の検証を行うとしながら、見直しそのものはしないと菅官房長官が明言したように、戦後レジームの中で出来上がった、肝心かなめの時に一歩引く習性をいまだ改められないようである。両国関係をこれ以上悪化させたくないからではあろうが、それも支持率を気にしてのことだろうか

真の善隣友好関係を求めるならここは一旦突き放し、互いが冷静に思惟、思考できるようにすることも大事だろう。

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☆★☆★2014年03月09日付


 日本人なら日本のためになる言動をすべきと考えているので、「偏狭なナショナリズム」と非難されることを覚悟で毎日妄説を振りかざしている世迷言子だが、それにしても安倍首相が指摘するところの「戦後レジーム(体制)」の情けなさにはがっかりする

▼韓国がしゃかりきになって追及する慰安婦問題に対する政府やマスメディアの姿勢には、明らかに事大主義の臭いが立ちこめている。要するに外からのいわれなき攻撃に真っ向から立ち向かわず、その場しのぎで済まそうとするから、及び腰が見透かされて不利な立場に追い込まれるというケースがあるのがそれだ

▼慰安婦問題についても同様のことが言える。従軍との呼称は記者と看護婦の仕事に限定されていたのに、いつの間にか「従軍慰安婦」という概念まで生まれたことは中高年が十分熟知しのこと。外地に慰安所が作られ、そこには日本人だけでなく朝鮮半島からの慰安婦も混じっていたことは事実として誰も否定はしない

▼とは言え、強制連行されたというイメージをも含まれる「河野談話」の見直しは喫緊の課題なのだが、お偉方の一部には「見直しはしない」という意見がなおも散見されるのはすなわち「戦後レジーム」の卑怯未練さがオリのように残っているからだろう

▼戦中の京城新聞や毎日新聞には「慰安婦大募集」という広告が載っていて「月収300円以上、3000円まで前借り可」などとの文言がある。応募はまさに従軍に似ているが、そこには何ら強制性が感じられないのも明白だ。

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☆★☆★2014年03月08日付


 韓国のご機嫌を取り結ぶため相手の言い分通り脚色して作成された「河野談話」が、いかに後顧に憂いを残す結果となったかは、周知の通りである。この歪曲された談話が修正されるべきは当然だろう

▼米国各地に建立された慰安婦像が、今度はオーストラリアのシドニーにも飛び火するようだ。日本政府の公式見解として同談話が事実上〝認知〟されたままでは、政府が抗弁するのも難しく、事実、日系人団体が抗議したり、裁判に持ち込んでも談話を盾に取られ不利な状況を強いられているのはいかんともしがたい

▼朴大統領が登場して以来、韓国政府はこの問題に対する日本政府の歴史認識をしきりに取り上げているが、軍が関与したり、まして強制連行したり、いわんや20万人も性奴隷にしたりしたという史実も証拠もまったくなく、だからこそ河野談話が作成された過程が明らかにされ、当然として捏造性が証明される必要がある

▼共産党の志位委員長は「日本として歴史の歪曲を許さない姿勢が大事だ」と河野談話の反古に反対しているが、党員の中にも見直し論が多数あることをご存じなのだろうか?野党にも民主党の松原国対委員長のように談話検証を支持する動きも高まっている

▼韓国の外相が国連の人権委員会で(従軍)慰安婦問題を取り上げ安倍政権を批判したというのは、談話を既定事実として外交カードにする戦術以外の何ものでもなく、日本がいわれもなき非難を根本から覆すには、この問題の事実関係を徹底的に究明する必要があるのだ。(以上)


★ 昨日から元気がなかった。私はうまく言えないもどかしさがある。でも言わねばならない。
  どこの国が「ありもしない、不名誉な捏造談話を「踏襲」するだろうか。
  一時の対策に「永遠の濡れ衣」を国民にきせるのだろうか。

  いまだに「安倍総理の真意は」と深読みしているのを読むことがあるが、空しい・・・。
  
  しかし、三宅先生をはじめ、籾井・百田氏らが、また学者・文化人、また多くの国民が「憂国の情」にくれているではないか。

  昨夜は「ドレスデン大空襲」を調べた。無防備都市宣言をしていて軍事工場もない古都、徹底破壊し、約15万人も犠牲になった、
  まことに恐ろしい悪魔のようなやりかただ。
  百田尚樹さんが語った「東京大空襲」は10分で10万人を虐殺した。
  「謝罪や賠償を求めるのではない、ただ、忘れてはいけない」と百田さんは言う。

  百田さんの発言が「安倍総理の足を引っ張る」という見識の人がいるのだから恐れ入る。
  原爆・東京大空襲・ドレスデン大空襲その他・・・事実なのだ。アメリカはおかしい、これはヨーロッパも言っている。
  二度と間違いは繰り返しませんから、と言うべきは日本ではない。
  日本を全面的に悪者にして、日本はそれに甘んじてきた。

  国会の阿部発言だが、最も大切なことを譲ってはならない。
  はじめに結論ありきで「河野談話」を踏襲することは、もう2度と弁明できない、しかもその国の首相が発言したとなると
  こんなに「うす気味悪い異様な国」はないのである。

  黙っていてはいけない・・・負けていてはいけない。
  政局に利用されてはたまらない。

  党派を超えて「救国」を目指さねばならない。



・・・今まで縮小してUPしていたが、今日は大判で。画伯Yohkanさま、この絵をありがとうございます。




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マリア・カラス、プッチーニ『蝶々夫人』から ・ ボレットが弾くリスト『ためいき』

2014年03月17日 | オペラ
Che Tua Madre Dovr�・ - Maria Callas (HQ)


結婚したはずの夫、米海軍士官のピンカートンは3年過ぎても帰ってこない。

子供も生まれていた。

騙されたのではないかと周囲が言う中で、蝶々夫人が歌う。

母さんはお前を抱いて
雨の日も風の日も街に出て
食べ物や着物を得るために
同情を得るために
手を震わせ、こう叫ぶのです。

お聴きください、悲しい私の歌を
あわれな母にお慈悲を・・・って。

恐ろしいこと
お前のために踊ります
昔のように芸者として歌います
楽しい歌も涙で終わるのよ

ああ!いやです! もうそんなことは!!

そんなことをするのだったら
死にます、
命を絶ちます
死んだ方がいいわ!!
(意訳 ベッラ)


この場面はプッチーニのこのオペラの中で最も感動的なところ、
きれいごとでは歌えない、マリア・カラスの歌の凄さはここにあるのかと思う。

子供の時、このオペラの全曲スコアを買ってピアノで旋律をなぞっていた。
当時は、わからないイタリア語の歌詞だったけれど・・・。

でも、私は蝶々夫人を歌っていない。
N女史は「日本のソプラノは蝶々夫人以外を歌うべき」と仰った。
プッチーニの名曲であるにかかわらず・・・。

N女史はこのオペラを日本人が歌って「日本的なもの」として売り物にするのを「屈辱だ」と思われていたのかも。

「ヴェルディを歌いなさい」と仰った。

それにしても、マリア・カラスのこの激しい表現、素晴らしい。
でもカラスはインタビューで言った。

「私はたった一度しか『蝶々夫人は歌っていない』」


 ★ では、20世紀後半の輝かしいリスト弾きであったボレットによる
  リスト作曲『ためいき』Un sospiro


Liszt "Un sospiro" - J. Bolet


名前はあまり知られていないけれど、ボレットは世界最高のリスト弾きだった。
この粒ぞろいの美しい音色、詩的なフレージング、おおらかな音楽性、
最も美しいとされるボレットのリスト、そこには少しも荒々しさがなく
それでいて強靭なシンを感じる。
美の極致というのは、このようにすべてをつつみこむような優しさか・・・。


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