ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

【関岡英之先生】スーチー女史、TPP交渉、アジアとウクライナ、サイバーウオー、米と中国

2015年06月12日 | 政治

★ 関岡先生のお話です。

【人間の真価】アウンサンスーチー女史は、習近平主席に劉暁波氏の安否を聞けるのだろうか?[桜H27/6/12]

2015/06/12 に公開
ミャンマーの軍事政権に平和的手段で対抗したとし、ノーベル平和賞を受賞したアウンサ­ンスーチー女史。彼女は現在中国を訪問して習近平主席と会談していると言うが、はたし­て同じくノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏の安否を聞くことが出来るのだろうか?世界­最大の人権侵害独裁国家での立ち居振る舞いから、アウンサンスーチー女史の真贋を判定­させていただくと共に、韓国・尹炳世外相の来日については、謹んでお断り申し上げてお­きます。(動画の解説)


【メディア・リテラシー】TPP交渉が無意味なこれだけの理由[桜H27/6/12]

2015/06/12 に公開
アメリカのオバマ政権が最重要課題として取り組んでいるTPP交渉であるが、アメリカ­下院の選挙事情と、議会の捻れ状態や政治風土を考えたとき、オバマ大統領にTPAが付­与される可能性は決して大きくはない。また、ASEAN内の大国であるインドネシアや­タイが、TPPよりもAIIBの方に興味を示している現状を認識すれば、一部の保守論­客が述べていたような「中国包囲網」との指摘は虚構に過ぎないことが分かるはずである­。むしろリバランス政策との矛盾すら顕在化したTPPの無意味さについて整理していき­ます。(動画の解説)


【世論操作】日本の国益として、アジアとウクライナを同列に語る無かれ[桜H27/6/12]

2015/06/12 に公開
ドイツで行われたエルマウサミットでは、中国とロシアの脅威が認識され、領土問題に対­する懸念が共有されたと言うが、ロシアが名指しで非難された一方、中国は国名を挙げら­れず、やはり欧州との認識差は明白である。いささか勇み足だった産経新聞の論調に注意­を促しておくと共に、さらにアメリカ側に立った「日露首脳会談中止論」については、国­益を見失った属国論調であると非難しておきます。(動画の解説)


【サイバーウォー】情報一元化のリスク、ミスリードする経団連[桜H27/6/12]

2015/06/12 に公開
年金機構の個人情報や、防衛関連情報の漏洩が明かとなったコンピューターウイルス事件­であるが、やはりその背後にいたのは中国系組織のようである。アメリカでは、より大規­模な個人情報漏洩事件が発生しており、政府機関関係者への成り済ましも懸念される事態­に陥っているが、何故か日本では個人情報保護法の規制が緩和され、マイナンバー制度を­当初予定通りに実施するよう圧力がかかっている有様である。自らの「商売」を優先する­経団連の姿勢について、強く批判しておきます。(動画の解説)


【裸官】アメリカが暴露した、中国「反腐敗キャンペーン」の茶番[桜H27/6/12]

2015/06/12 に公開
習近平主席が、「蠅も虎も叩く」とかけ声を掛けて取り組んでいる「汚職一掃キャンペー­ン」であるが、実際は中国共産党内部の利権争奪・権力闘争に過ぎず、取り締まる側も「­大虎」であることがアメリカ側より暴露された。どっちもどっちな拝金主義者達の暗闘の­帰結を、天安門事件とリンクさせて分析してみます。(動画の解説)


★ これについて宮崎正弘氏からメールマガジンが届いていますのでご紹介します。

 周永康に「無期懲役」判決。そして名門監獄「秦城」に収監
  どうやら反腐敗という名の「権力闘争」、ここでいったん休戦へ

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 6月11日、新華社が突如、周永康の判決を報じた。非公開の裁判だったから、いきなりの無機懲役報道に驚いた人が多い。

 司法、公安、検察をおさえ、暗黒街に君臨した「政法王」=周永康は「石油」利権を牛耳り、その一族は天文学的金額の私腹を肥やした。まさに中国の於ける長谷川平蔵は石川五右衛門と同一人物だったのだ。

 権勢を奢った面影はなく、白髪となり、落剥の様子で裁判所(天津第一中級人民法院=地裁に該当)にあらわれた周永康は「無期懲役、財産没収」という判決に不服を申し立てず、上告はしない、とした。
収監される秦城監獄は「名門」の監獄である。これで1949年以来初めて、共産党トップ(常務委員)に実刑が下されることとなった。

 それにしても、裁判を北京で開かず、天津へわざわざ裁きの場を移したのも、マスコミの目を避け、反対派の巻き返しを雲散霧消させる目的がある。
 薄煕来の裁判も、北京から遠く、山東省で行ったように。

 さて残る「大虎」は江沢民、曽慶紅、李鵬らだが、習近平、王岐山コンビの反腐敗キャンペーンは、おそらくここでいったん休戦となるだろう。
王岐山その人にスキャンダルが浮上し、米国の新聞が騒ぎ始めたことも影響しているが、相次ぐ幹部の失脚に党内がささくれ立った雰囲気となり、自分たちが党内で浮き上がった存在になったことに気がついたからだ。

 第一に江沢民一派の巻き返しが凄まじく、第二に軍には不満が蔓延していること、第三に団派が習近平との連立政権に、距離をおきはじめ、つぎに行動を起こす可能性が高まっているからである。


 ▲団派も巻き返しへ次の行動をとるだろう

 団派は第十八回党大会での惨敗からしばし立ち上がれなかった。というのもトップセブン入りを予想されていた王洋と李源潮が政治局員にとどまり、常務委員には上海派の張徳江、劉雲山、張高麗、愈正声の四人が滑り込んで、団派からは李克強ただひとりだった。
 そのうえAIIB、BRICS、シルクロードという三つの大プロジェクトの所管を李克強首相の所管から外した。
 団派のライジングスターだった令計画の失脚に対する恨みも消えていない。

 とりわけ王洋は首相候補にあがるほどの実力を示したが、しばらくなりを潜めたのち、米国との戦略対話で中国側を代表することとなり、なんと昨年米国での対話では「われわれはアメリカの決めたルールに従う」と表明し、露骨に習近平路線と反対の立場を露わにした(22日から次の米中戦略対話が開催される)。

 他方、暗殺、クーデターを懼れる習近平は首都の北京を守る軍と武装警察のトップを交代させ、中南海を護衛するボディガードをがっしりと固めた(詳しくは拙論『ボイス』今月号を参照)。

 すでに江沢民、曽慶紅ならびに李鵬系列の旧側近らを拘束し、さらには彼らの影響力が強い国有企業幹部も取り調べを行っている。この過程で江沢民の息子が国有機関の役職(上海科学院副理事長)から降ろされていたことも判明した。

 11日に、もうひとつ分かったことがある。
 李鵬が握ったのは電力利権で、娘の李少琳が国有「中国電力投資集団」「中国電力国際発展公司」「中国電力新能源発展公司」のボスの座にどっかと胡座をかき、2011年には「アジアで影響力をもつビジネスウーマン」にも撰ばれたものだった。

 新幹線車両などをつくる中国北車と南車が統合・合併するように、産業の再編過程において前述「中国電力投資集団」と「新能源発展」が合併する。ところが、この新会社の役員名簿に李少琳の名前がないことが分かった。

 つまり習近平・王岐山コンビは、こうした搦め手という老獪狡猾な方法で、守旧派、上海派の政治的影響力を低減させて、事実上、コーナーへ追い込む作戦に傾いており、よって、当面のところ、どろどろとして血みどろの権力闘争は休戦にはいると見られるのである。(以上)
     




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