ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

ヴェルディ『仮面舞踏会』~汝こそ心を汚す者!

2015年06月24日 | オペラ

★ ヴェルディ『仮面舞踏会』~汝こそ心を汚す者

命をかけて国王を護り、国に忠誠を捧げた国士レナート、しかし国王は自分の美貌の妻を誘惑した。
怒りと悲しみにレナートは心が乱れ、このアリアを歌う。(この時に国王を歌ったのはパヴァロッティ)

このオペラはスウェーデンのグスタフ三世暗殺事件を扱った史実です。

★ 20世紀最大のバリトン、名歌手カップッチッリの歴史的名唱

Un ballo in maschera - Pavarotti - Cappuccilli - Alzati, Eri tu - PART 14

・・・歌唱はイタリア語、字幕はスペイン語。似た言語ですがやはり違う・・・



晩年、マリア・カラスがニューヨークの名門ジュリアード音楽院で学生に公開レッスンした時の貴重な録音。

Maria Callas sings "Eri tu che macchiavi" (baritone aria from "Un Ballo in Maschera")


こればかりは教えるのは難しいようだ・・・。

マリア・カラスは学生にこのように伝える。

「この歌を歌えるようになるまでには多くのことを考えなければならない、まず全体を。そして重要なエッセンスとなるところを煮詰め、この曲の本質的な気分を完全に把握しなければならない。
・・・その奥底には深い悲しみの情がなければならず、あなたのような若い学生でもこの曲を表現するには悲痛を学び取り、また良き演者として歌うにはどういうことか学ばねばならない。」

「レナートという人物の心の内側からの考えはレガートでカンタービレのテクニックで歌い、たとえ『裏切り者!』という時であってもそうです。
しかし決して声の響きの強さを失ってはならない。表現しようとすることは音の響きがいかに連携して歌われるかということ。
愛する妻と幼い息子との幸福な人生を奪ったのはこともあろうに自分が命がけで国に尽くし護った国王であった、それだけにこれは限りない深い悲しみがあります。」



クーラー壊れた・・・。古いものね、次も日本製買う。

コメント
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