2016/09/10 に公開
◆世界と日本の現在
パネリスト:
河添恵子(ノンフィクション作家)
高山正之(コラムニスト)
中西輝政(京都大学名誉教授)
馬渕睦夫(元駐ウクライナ兼モルドバ大使)
司会:水島総
走り書きを付けました。(詳しくは直接youtubeをご羅下さい。)
1/3【討論】世界と日本の現在[桜H28/9/10]
高山・・・アメリカからニューヨークタイムスの社説で、象徴天皇が「譲位したい」と言っている、そうさせればいい、アメリカが憲法を作った、と平然とトランプに言っている、それに対して日本は何も言わない。
馬淵・・・安倍さんに対して「早く皇室典範改正しよう」「核はとんでもない」とアメリカは言っているのでしょう?
12月15日にプーチン訪日が決まった。安倍・プーチンはタッグを組むとアメリカが口をはさむだろう。
日本が屋台骨を揺るがせられない実態、保守も声をあげてこなかった。しかしこれは謀略工作であることに気付かないといけない。
日本の存亡にかかわる。 G20は影響力を失った。そういう時代はもう終わったと感じる。
中西・・・戦後、あべ政権の歴史認識について語ったが、アメリカが日本にかかりきっている。
「歴史問題にアメリカに牛耳られた。」「日本はどうにでもなる国だ」2013年の安倍総理の靖国参拝からアメリカが中韓と同じ立場でキャンペーン、昨年末の「日韓慰安婦合意」で国家の原則を放棄してしまった。
今年になり「皇室典範」、「靖国神社の分祀と国立追悼施設の建設」、小泉内閣からアメリカは追い風になって日本の追いつめた。
アメリカは誰が大統領になろうと弱体化している。
河添・・・習近平はもうダメだ、といわれてきたが、決定する速度が速くなってきていて、日本の主権がどんどん脅かせている。
国民党、馬英九も含めて台湾で中国になびいている。
かつては愛子さましかいなかったので小泉内閣が動いた、今年になって「皇室典範の男系男子というのは女子差別である」と言ってきた。
天皇陛下のお言葉、安倍政権は変えないとは言っているが・・・。
水島・・・国際的なことと皇室問題が連動しているのではないか。アメリカの弱体化、安倍さんはプーチンに近づく。
マスメディアが全く伝えていない。
高山・・・それぞれの国は自信を持った憲法を持っている、アメリカは「我々が作った」と言っているのにそれを論じない。
それを飛び越すとフィリピンやキューバ以下になる。
水島・・・安倍さんの変化。アメリカの圧力といわれながらも次々と認めている。
ロシアカードというのもどうだろうか。
中西・・・安倍さんはレガシー(遺産)作りを考えているのだろうか。アメリカが日本の歴史認識を決めているというのを目の前でみた。
歴史認識は「憲法改正」などより大事なことである。安倍政権の日韓合意を受け入れるとあるホシュらが言った。
憲法改正を歴史認識よりも重視する傾向がある。
「なんちゃって改憲」「猫騙し改憲」などと若い人は言うが、おかしな改正はアメリカなどに「日本が決めたんだろう」と言われるだろう。日本人のほとんどが「日本が悪いことをした」と思っている。
正しい歴史認識がないといけない。
馬淵・・・歴史問題はアメリカの問題でもある。アメリカは慰安婦問題を証拠を前にしてもかえない。それはなぜか?
ルーズベルトの戦争目的を達成していない、ワンワールドをつくるというもので、
トランプが勝てば、(ヒラリーがなっては危険、)日米関係が大きく変わると思う。
中西・・・アメリカしか選択肢がないとずっと思ってきた。しかしイギリスのEU離脱を思うと、ウオール街などがどんな悪さをやっているか、一般の人がわかってきた。変なのが中国と結んで一儲けしようとするのもいる。
アメリカを支えながらというヨーロッパの大人の世界がある。G7が二つに割れていく。
水島・・・ドイツ・イタリア・フランスなどが一緒になってやらなければいけない理由があった。今はEUの状態を見ると乱れている。
中国は大きな要素である。
河添・・・習近平政権は1990年代は日本がまだ強かった。江沢民派とクリントンがやってきたことが「成果」になっている。
人民元は改ざんをしたりしている、ヨーロッパも阿片でかつての清から儲けた。
アメリカはこれから浮上することはないにしてもヒラリーさんが夫と同じようにすれば、習近平とは敵になる。
ヨーロッパは軍事産業になると負っている。江沢民派は少なくなったがアメリカでお利権は大きい。
高山・・・先の戦争でアジアを解放した日本、欧州は植民地を失った貧乏な国が寄り添った。
大映連邦は残っているのでEUから離脱しやすい。「日本は悪い国だ、侵略した」
カルタゴの降伏と全く同じだ。カルタゴの平和に一歩近い状態であるのが日本。
便乗する日韓。
水島・・・ワンワールドと言う目的は今も進んでいるのか?それに日本政府は屈服するのか?
馬淵・・・共産主義の悪よりもヒトラーの方が悪いというが、20世紀代々の悪は「共産革命なあに」である。
全く総括されていない。共産主義もその名のもとに世界を統一した。その時に負けたのがトロッキー、
中国共産党を造ろうとしたのが日本と戦わされた。
中西・・・おカネと軍事力でアメリカはやりたい放題やった。サンフランシスコからウラジオストックまでひとつだと言った。
ジェイムズ・キャラハンというイギリスの労働党の政治家がベルリンの壁崩壊で世界の果てまで民主化するんだ、と言った。
イギリスはそのワンワールド派が入っている。一神教の世界というか、彼らは無神論者だがそういうことを言う。
「地の果てまで制服しないと収まらない」という衝動がある。
世界中で今、挫折してきているのではないか。
河添・・・メディアが極左が操作している。アカデミックな世界ではちゃんとした歴史認識ある考えの人が出世できない。
馬淵・・・グローバリズムは左派であり、アメリカは保守ではなく左派なのだ。政権を転覆するというやり方。
中西・・・メディア界・学会・法曹界、もちろん金融界、ユダヤ系が集中している。
2/3【討論】世界と日本の現在[桜H28/9/10]
水島・・・グローバリズム対ナショナリズム、ある緊張関係があったほうが経済でもやりやすいと、ワンワールド系とは違う流れができるのでは?
高山・・・アシュケナージ系の人たち、白人が世界を支配するというのは旧約聖書からそうである。
そこには黄色人種など載っていないから殺してもよい、と。「白人支配」の為共産主義を使ったこともある。
ISも共産主義と同じように使われている。
アメリカは中国人の留学生をたくさん入れている。出先機関がたくさんあり、日本を除外し、中国を利用、中東もパーレビを追い出したり、
中西・・・共産党の歴史をみればよくわかる。周恩来、 橋渡しになるような人を工作員として使う。
聖職者も。
高山・・・パーレビ ホメイニ 「こういう民主化ではなかった」と絶望してアフリカに戻った。
河添・・・中国はアフリカには少なくとも50年前からしている。
中西・・・中国は世界で最もグローバルである。日本に攻略を掛けてくるファンドには中国共産党の影がある。
次の国連事務総長が今のよりもっと中国寄りになる。
中国人というのは白人も中国人、英国人のようなのが大半を中国に依存しているという背景がある。
ロード・ハウエルといって反日の中国寄り、日本の財界にも入り込んでいる。今問題の中国のイギリス原発のコネクション。
王室とも関係がある人物、アメリカとは別個な形で動いている。
馬淵・・・イギリスも既に多くはユダヤ系の血が入っている。そういう発想(グローバリズム)を持っている人がどこにも入っている。
中西・・・普遍的価値・法の支配など、日本外交の強みとして訴えるのはいいが、ハーグの判決にもわかるように何の力もない。
国境を越えた勢力が多くいる。中国は今回の裁判で負けたのもショックだろうが。
水島・・・我々国民が何をすべきか、ロシアの存在は注目されているが、ロシア革命は実力革命だったと思うが、崩壊したという意味は何だったのだろう。
馬淵・・・ロシア革命を推進したのが トロッキーは民衆からゴールドで戦費を集めたりローマ法王庁の秘宝を売って費用に当てたりした。ソ連が流血もなしに崩壊したのはなぜか。全て国際主義、今はアメリカで大統領選に見られるように「世界を民主化」「企業を民営化」
中西・・・アラブの春など欧米がやってきた。カラー革命(オレンジ革命)など。ギリシャは何度も国民投票をやっているが何度も欧州に突き返されている。
馬淵・・・選挙をやらせれば必ずネオコンのいう「民主化」、そして「民営化」がくる。プーチンがそれを止めたということ。
ウクライナは割れていて今回の危機はウクライナ人は暴力的ではない、ロシア人と共存してきた。それをテロにしてきたのはネオコンが
推してきたのだろう。ウクライナに最も影響のあるのはアメリカ大使であった。
水島・・・イラクなどは石油が分割されており、クルドも利用されている。我々の考える民主化えはない。
馬淵・・・選挙になると必ず戦わせる。
高山・・・リビア、イラクもメチャクチャ、何で持っているかというと白人の言うように石油を出していた。
パーレビ、ホメイニと無茶苦茶になった。大国になれば白人支配の障害になるので混乱していたほうがいいという考え。
中国は先見の明も何もないところだから日本は迷惑している。
馬淵・・・カリモフの後継者、
中西・・・ウズベキスタンは中国に近い。
馬淵・・・それがプーチン潰しになる可能性がある。
中西・・・ウズベキスタンにISが入り込むという噂があるが。
水島・・・田中角栄時代、貧乏な中国だったら牙をむかないとアメリカも思っていたのだろう。
馬淵・・・アメリカがソ連を抑えるために中国と組もうとしていた。日本を地域大国にしないという考えがあった。
高山・・・ルーズベルトは日本を4つの島にして滅ぼしてしまえと言っていた、そこへ朝鮮戦争が起こった。
「日本さえ滅ぼせば」と思っていた読みがはずれた。
水島・・・突然日本のようなのが現れて、日清・日露戦争に勝ったというので困った。
70年たっても安倍総理にあのような提灯発言させている。
天皇陛下の「お言葉」、ニューヨークタイムスの記事、「変えてしまえ!」としている。
河添・・・習近平政権は民主化はしない。世界に迎合しながら独裁政権を続けている。
高山・・・民主化しないというのはソ連崩壊から考えてもそうである。
馬淵・・・トランプが勝てば少し違う世界になるだろうと思っている。
高山・・・日本の企業をアメリカに投資させてクビをはねていった。アメリカは安い値段で買い戻している。
馬淵・・・中国の弱点、国家としての発想はないにしても超大国にはなれない。これからはおそらく金融で生きるのは難しいだろう。
実直にモノづくりをする国民がいなくてはならない。日本が必要になる。中国の指導者は堂々と自分の国民の富をポケットに入れる。
中西・・・日本はそれをかぶらないようにしなければならない。
馬淵・・・日本は油断すると乗っ取られる。
水島・・・日本を代表するような企業が不安。日本の政治家たち、ナントカ審議会、経団連、内閣閣僚たちはどの程度それをわかっているのか、次に話したい。
3/3【討論】世界と日本の現在[桜H28/9/10]
中西・・・日本の中に「アメリカロビー」というのが各所にある。最近資料が公開されてくると、国務省・CIAの資料を見るとわかるがマスコミは報道していない。
良く知っているけれどそれを言うと自分の利益や立場が、あるいは恩師との個人的なことで国のことより上に考えるのが学者に多い。
それらをマスコミは上手く使う。
面従腹背というアメリカのコントロールの力を非常に恐れている。日本は自立したいが『面従腹背』でいかなければという考え、これは岸元総理の考え。
議論しないと問題のクリアにならない。多数の庶民がこれを知って考えるようになれば日本は大きな可能性があると思うが。
日本だけが侵略国家と烙印を押される今回の政府の公式の「70年談話」を出すのはいけないと強く言ったが。
2013年の12月に安倍総理が靖国神社に参拝して、アメリカとして何ができるかという大きな戦略策定ができたようだ。
私は歴史家なので書いたものしか信用しないが、ケネディ大使は靖国参拝に対して激怒して「失望した」と言ったことから始まって、(これはワシントンとすり合わせたもの)安倍総理が昨年「談話」を出すという時に、アメリカ大使館がハッキリ動いた。
そこで人事が動いた。座長は「正統史観」に近いという人を退けられ、座長代理として北岡さんが入った。
私は「歴史通」に詳しくハッキリと書いた。日本国家の根本問題にかかわる話だ、と。
やはり議論を出さなければならない。そういう人たちのやりたい放題になっているのではないか。
水島・・・勇気を出して書いて下さって。
中西・・・いろんな火花が飛んできますね。
水島・・・日本の核武装の問題も国会議員は誰も言わない。極めて異常な言論空間である。
政府そのもの、官僚世界にもそれがある。
高山・・・アメリカは極東が安定したら困る。それに対してメディア・官僚が
「訴訟王国」アメリカは他国の主権も侵す。訴訟で全部潰したということを書いて連載した時、イランで一緒だった外務省の人が「こんなこと書くと追放されますよ」と言ってきた。「なんで?」ときくと、外務省の高官に「こんなこと書いていいのか」と言われたという。
産経新聞の中でワシントン 局長をやっていた男が「こんなことを書いた者は更迭しろ」と言ってきた。
これは偽らざる現場である。日本の死活にかかわる問題はアメリカが大反発した。「日本は2発落とせる権利を留保しているのだから」
中西先生の仰るように「怯えすぎ」だ。
中西・・・月刊誌に何か書いても即座にものすごいスピードでワシントンで翻訳される、石原慎太郎さんが「ノーと言える日本」を書いた時にきいた。
ワシントンから外務省にきているのか、学会コントロールの構図があった。
水島・・・日本の保守の流れをアメリカも気にしている。「面従腹背」も勇気がないのか。
馬淵・・・無視する、それを受けた人間が余裕をもって「それはどういう意味ですか」と言えばいいのだが。
冷戦が終わると「冷戦の勝者は日本だ」と袋叩きにあった。
「皇室典範」にもそういうのが介入してくる。
水島・・・今回は「特別法」にするなんて言っているがこれも危険。
「70年談話」で安倍さんが言ったこと、最終的に皇室のありかたまで変えようとしていること、
71年間かけて築き上げた政官財の勢いは大変強い。
安倍政権は「70年談話」で見解がいろいろ分かれるかもしれないが、自民党の中にそれを言える人はいない。
馬淵・・・日本の経団連は「東京裁判史観」である。「親米保守」なんてありえない。「親米保守」は保守ではない。
だから強制労働のことにも賛成している。
中西・・・これから「保守の仕分け」が大切だ。安保は「親米」、「歴史問題」になると「歴史左派」がいる。
これがどこからほころびを出すか、安保と歴史観左派が日本を牛耳っている。
水島・・・歴史については自民党内はみんな沈黙している。
中西・・・一斉に黙ってしまった。日本人の心が試されたと思う。
高山・・・団塊の世代、鳥越に投票したのは3割近くがその世代が入れている。メディアというのは「左派」のほうが立派・知的に見えると思っている。
河添・・・「教科書」もそう、厳しい状況。
馬淵・・・教科書は「文部省検定」が問題である。健全な保守が言っても「聴く耳」をもたない。
中西・・・誰を調査官にするのかも学者の世界の「利権」である。
河添・・・アメリカもノンポリのエリートが利用された。東南アジアの語学学校でもエリートに「中国」の反日を教えられている。
水島・・・東大の先生など、国立大学の人脈がほとんどそうだ。左翼でないとまともに扱われない。
その連中が国士館・学習院まで浸透している。
中西・・・左派としてハッキリした人と、「安保右派」「自民党支持」こういう歴史派が力をもつともっと怖い。
日本の本来の保守は「超国家主義」として追放する。
日本共産党の地下組織から出てきた者を「左の親米派」を支えさせる、アメリカからみて「リベラル」な人を残す。
日本の保守、左右という考えを捨てて「安倍政権はどういう動きなのか」見ることが必要である。
「自衛隊派遣」は憲法9条を空洞化するのに賛成した。
ところがどうも2010年代の中国の脅威が高まると多くの日本人が日米安保に覆われている。ちんに
水島・・・「尖閣」に公務員の常駐や灯台などやっていればよかった。
中西・・・安倍さんが公約に「尖閣に公務員常駐」とあったのにそれはどうなっているのか。
水島・・・プーチンとの会談
馬淵・・・12月に具体的な道筋をつけるということになるだろうが、どのように平和条約にしていくか、
安倍さんの8項目など、ロシアは領土を返せば経済協力をしなくなるだろうと思っている。
8項目をするには「四島返還」以外にありえない。これをロシアにいわなければならない。
ヒラリーならちょっとしんどい。キッシンジャーはどうもトランプを推している、会いに行っている。
水島・・・安倍政権はどこまで判断をしてやっているのかわかりにくい。外交的に戦略的にやっているとは思うがよくわからない。
馬淵・・・「歴史左派」の自民党は「移民を入れる」としている。これが危険だ。
★ 以上、全部ではありません。「走り書き」ですので詳しくは動画をご覧ください。

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ー 天衣無縫 三宅の一刀両断!ー
北朝鮮の5度目の核実験について
「いいかげんにしろ、日本政府」・・・すべての責任は日本政府にある。
2016年09月10日
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