★ 「憲法改正」で先日、青山繁晴氏が質問する若者に怒鳴ったという見苦しい動画に驚いたが、その前に安倍総理のいう「憲法改正」についてどうしてもわからない点があり、果たしてその内容はかえって今より悪くなっていないか、私たち国民に納得して受け入れられるものかとそのことで悩んでいた。
こんな内容で追い込むのは「憲法改正」を錦の御旗に、あるいは国民の悲願を「やっつけ仕事」で「声だけ大きく」ごまかしているのではないか・・・。
そしてその「基本中の基本」である「国の名誉」には極めて冷淡だったのに、その「基礎基本」の上にこれでは「砂上の楼閣」になるのではないか・・・。安倍さんはこの「憲法9条2項を残す」というのはどういうお考えなのだろうか。
(気のよい「安倍ちゃん」を利用しているのも・・・陰でコントロールしているのが確かにいるように思える)
民進党などには厳しく批判をする「ホシュ」こそ、本気で安倍政権の矛盾を指摘すべきではないか、ましてや「安倍おろし」などとお決まり文句をいうのはいかがなものか。「日本」の為に派を超えて考える必要がある。
安倍総理が語り始めた「憲法改正案」は、どこに無理があるのか?
2017.05.11 116 by 北野幸伯『ロシア政治経済ジャーナル』
憲法9条2項を残し、自衛隊を「合憲化」するのは困難
次、これも総理が「残す」と断言している「2項」をみてみましょう。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」そうです。
「え~~~~、自衛隊は戦力じゃないの???」。これ、どうですか? 子供からお年寄りまで、全国民が自衛隊は「戦力」であることを知っています。憲法には、「戦力を保持しない」とあるのに、「戦力」である自衛隊が存在している。「これは、違憲だ!」というわけです。
皆さん、どうですか? 普通に考えたら、「違憲」でしょう? 自衛隊は、「戦力」ですから。しかし、私は、「自衛隊は違憲だから解散しましょう」とはいいません。日本の安全のために、自衛隊は絶対必要だからです。
となると、
•「憲法上の矛盾を無視して放置するか」
•「憲法を改正して、矛盾を解消するか?」
という話になります。安倍総理は、「憲法を改正して矛盾を解消する」と宣言しておられる。その方法について、総理は、こう断言している。
「9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書きこむ」。
「2項を残す」とはっきりおっしゃっています。
もう一度2項を見てみましょう。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
これをそのまま残して、「自衛隊を明文で書きこむ」とは、いったいどういうことでしょうか? 皆さんは、どう思いますか?
私には、正直理解できません(もちろん、言葉の意味はわかりますが…)。
どう書いても、「戦力は保持しない」とはっきり書かれている2項をそのまま残す限り、矛盾は解消されないと思いますが…。
どういう話になるかわかりませんが、安倍総理のおっしゃる、「9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書きこむ」、1項はともかく、2項を残して、自衛隊を「合憲化」するというのは、相当困難だろうと思います。
それより、「2項を削除」すれば、すべての矛盾が解決します。(以上、北野幸伯氏のメールマガジンより)
http://www.mag2.com/p/news/248919/3
(ロシア政治経済ジャーナル中国・韓国・北朝鮮北野幸伯氏)
★ 若いカズヤ氏も「よけいにややこしくなる」と話していますが・・・
「9条に自衛隊」「2020年に新憲法」安倍総理が憲法改正に強い意欲
★★ さらに評論家の宮崎正弘氏から・・・昨日エントリした「一帯一路」のことですが、宮崎氏は詳しくメールマガジンに書かれていました。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)5月15日(月曜日)
通算第5290号
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大風呂敷の「一帯一路」(シルクロード)、北京で会議は踊ったが
2030年までのプロジェクト総額は26兆ドル(3000兆円)
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5月14日から、北京で習近平の政治生命をかけた「一帯一路フォーラム」が開催され、プーチン、ドウテルテ(比大統領)、アウンサン・スーチー、米国からはトランプ特使としてポテンガー代表、日本からも経団連会長、自民党幹事長等が参加した。
当面、中国は具体的プロジェクトに1130億ドル(邦貨換算で13兆円)を追加支出するとした。
習近平は基調演説で「アジア、欧州、アフリカの全ての国に裨益する」と獅子吼したが、直前の「祝砲」は北朝鮮からだった。
金正恩は、当日の午前五時半ごろ、日本海へ向けて新型ミサイルをお見舞いした。
ともかく巨額の打ち上げ花火、未曾有の金額、それこそ天文学的な数字が鼓吹されている。起債の裏付けは何もなく、中国の銀行が「シルクロード基金」に追加出資を余儀なくされた。中国開発銀行が2500億元、中国輸出入銀行が1300億元を追加融資。すべては口約束だ。
中国が計画している一帯一路プロジェクトは、構想されたプロジェクトが、もし、2030年までにすべて遂行されると仮定すると、その投資金額は60兆円になる。
すでに中国の経済専門家さえも、この数字に疑問符をつけている。
シルクロート基金は400億ドルの規模で設立され、いままでに60億ドルを15のプロジェクトに投資し、現在20億ドルを、カザフスタンのプロジェクト投資にあてる最終審議中だ。この基金を、あと600億ドル増資するというわけである。
AIIBの資本金は1000億ドルだが、現在までに決まった融資は僅か20億ドル。そもそも、AIIBは、まだスタッフが百人しかおらず、審査作業ができる状態ではない。日米は、この妖しげな銀行には参加しない。
BRICSの方は原油価格低迷で、蹉跌している。ようやく原油代金の回復基調でロシアとブラジル、南アの通貨が回復軌道に乗ってはいるが。。。
▼構想と現実のあいだには巨大なギャップが存在している。
ADB(アジア開発銀行)が問題視しているのは、計画投資額60兆ドルと、現実に投資されてリアルな金額との巨大なギャップである。それこそ、中国お得意の大風呂敷も、こうなると破天荒すぎて、開いた口がふさがらないというところかも知れない。
シルクロートの目玉は次の五つである。
(1)ロンドンー上海を繋ぐ鉄道(これは完成した)
(2)パキスタンのグアダール港から新彊カシュガルまでの鉄道、ハイウェイ、光ファイバー網の建設。現場のバロジスタンでは、反パキスタン政府暴動と中国人へのテロが頻発。工事が遅延している。暴動はおさまりそうにない。
(3)トルクメニスタンから上海へのガスパイプライン(これは完成)
(4)テヘランー北京の鉄道(カザフスタンから中国への鉄道網は完成しているので、残りはテヘラン ー カザフ間工事である)。
(5)アジア一帯へのカスパイプライン(ミャンマー沖合から雲南省間は完成)
このうちの(1)と(3)は既に完成しているから新しい計画とは言えない。
他方で、挫折もしくは中断のプロジェクトにはメキシコ新幹線のキャンセル(37億5000万ドル)、タイの新幹線の白紙化、コロンボ沖合人口島建設(11億ドル)の大幅な遅延、インドネシア新幹線の工事開始遅延と支払い条件の再交渉等々。
マレーシアも中国と交渉中だった新幹線プロジェクトを日本に乗り換える方針という。
「世紀のプロジェクト」は、まさに前途多難である。(以上、宮崎正弘氏のメールマガジンより)
★ 心配なのは「反日左派」だけではない。もっとタチが悪いのは「保守の仮面」をかぶり事実上の「売国」をしている連中である。
「日本」を大切にする為にも本来は派を超えて考える時と思う。
安倍さんも北朝鮮有事の時に「夫人は私人」などとおおげさに「閣議決定」するなんて・・・あきれてものが言えません。
身内には公私ともに厳しくあるべきで「支持率」を国会の答弁で野党にふりかざすのは滑稽で幼稚です。


ブログのティールーム

スウエーデン出身で20世紀中葉に一世を風靡した名歌手、
ユッシ・ビョルリンク。名歌手中の名歌手だが舞台が怖くてお酒を飲み、その為に多くのキャンセルをしなくてはならなかった、という・・・。端正でありながら情熱ある歌唱だった。
曲はジョルダーノ「フェードラ」から
Jussi Bjorling sings Amor ti vieta! (イタリア語歌唱)