ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

緊急講演【いしゐのぞむ准教授】 「通州と尖閣に見る【歴史戦ブーメラン】現象」主催:通州事件アーカイブズ設立基金 2017/5/26

2017年05月28日 | 政治

追加記事あり。読者の福田さまからのご指摘です。後半あたりのマークをご覧ください。

緊急講演【いしゐのぞむ准教授】 「通州と尖閣に見る【歴史戦ブーメラン】現象」主催:通州事件アーカイブズ設立基金 2017/5/26



石井望先生、抜群の説得力とユーモアの共存、後になればなるほど面白い!!

石井先生は私利私欲とは無縁の「国士学者」、ユーモアもあり謙虚な学者です。
それでいて言いたいことはどこまでも強く発言、ユニークさも抜群のお人柄。

石井先生「歴史ブーメラン現象」などと通州事件で面白い表現をされている、お話でパッと聴き手をひきつけて見事。
(私は次の日の講演「沖縄」のほうを聴いたので、これはyoutubeでお話を聴けてありがたい)

石井先生は「通州虐殺」と仰る・・・「通州事件」というよりもはるかに適している。

事件の真実を明らかにされるので、長い動画だけれど時間を忘れるようだ。


チャイナは「日本人を殺してやったぞ」と手柄話になっている。
(「通州虐殺」・・・これから私もそう呼ぼうと思った)

この虐殺事件が最初に出てくるのは昭和60年、「黎巨峰」からである。
北京は昔から今ほどは広くなかったので、昔は北京から通州までは近くなかった。
通州でなく「ショウレイ」でやった。これがポイント。「張慶余」は直接仕掛けたものではなく、共産党の影響下で起こしたもので、無理やり事件にしたデマである。
「自慢話」として「毛沢東が日本をやっつけた」と映画になった。 

私はこれを「僞骨董屋」と言っている。
大ぼらに産経新聞はコロリと騙された。
山本英也という先生が「岩波」に寄稿されているが、私は産経の隠れ左翼と個人的に感じている。共産党が扇動をやっていた、という話に乗ってしまった、と想像する。
(産経新聞の記事) http://www.sankei.com/world/news/170104/wor1701040025-n1.html

これ以後の論文などほとんど事実のように語られるようになった。
ところが近年、日本が「戦争犯罪」と言い出したので「自慢話ではもうだめだ、日本が悪い、」などと言い出した。
この事件の直後に通州のきとう臨時政府の長という「いんじょほう」が逮捕され日本側に救助された。
彼が書いた文書はかなりの文化人でチャイナでは漢奸として責められている。

「中華民国」側ではどうなのか?
「張かさい」は「呉安之」という人が「日本人をやっつけてやった」と言う。

「呉安之」は日本側の研究ではでてこないが、国民党も「呉安之」のことが出ていて、「ろうがたいし」という人が書いている。
目的は日本との和平をジャマしようとしてしたこと。

Googleキャッシュにもとのが残っていて保存されている。
(画面を示す)

これをコピーしてぱくって自分のものにした人もいる。
中華人民共和国では南京事件も捏造したと。

写真もどこかから切り取ってきたのでしょう。
チャイナのインターネット環境の中で出してしまうのは相当な人物。
もう秘密ではないのだ、と。
「通州事件」で日本を戦争に引きずりこもうとし、全面戦争をおこし戦争に繋がっていくように仕掛けた。

何で「通州虐殺」の写真を「南京大虐殺」の写真にあげなければならなかったのか?
そういう写真が実際に南京ではなかったこと。

チャイナ人は「陰謀を深く考える」と言われているが現実はそうではない。
あまり考えずにやってしまう。
最初にそれをやったのがアイリス・チャンであり、深く考えない人である。

チャイナは50年・100年計画でやっていく、というのは信用できない。
ホラ吹きであり、計画しているように見せている。
産経新聞の社内左翼ではないか、と私が疑っている人は「遠大なる計画」などと書いているが、本当は「ホラ」である。

(以下、参加者の質問も加えて聴きごたえのある講演内容である。
石井先生のお話はチャイナに大胆不敵でしかも「そうだったのか」と納得させられる。)
先生のお人柄もあり、和気あいあいの会になったようだ。
怖いものなしの学者である。

藤岡信勝氏の「質問」?のあと、石井先生は「尖閣」のお話、水を得た魚である。
それも大変明るい話しぶりで楽しく聴かせていただける。

福建人は海側だが船を操るのはあまり上手くない。
「尖閣の最古」のお話もされている。
琉球人が尖閣を案内したとは書いていない。当時チャイナの船が尖閣まで渡った船はない。
琉球側は何度も行っている。
これは翌日の講演でかなり詳しくお話をされている。
日本人は「国際法」で話をすれば百戦百勝である。水崎案内人は琉球人であった。
「尖閣」のチャイナ名も琉球の言葉ではなかったか。
釣魚島というのが出現するのは明治の日本人。釣魚島というのは沖縄人の地図にあり、全部日本である。
釣魚島と明治もローマ字で書かれており、日本名である。チャイナ人の出る幕はない!!
日本人が水路を把握していたのである。
(チャイナの嘘を次々と明かす石井先生。なんだか楽しそうでとても明るい)
日本の統治が完結していた、日本の実行統治が会ったことを示す。
チャイナにとって全部「ブーメラン」である。
「釣魚島」は日本のマスコミは「尖閣」の横にカッコして「釣魚島」とチャイナ名のように書いているがこれは明らかに間違いである。即刻こんな報道のやりかたをやめることが第一歩である。
「台湾をチャイナーズタイペイと呼ぶな」というのと同じように、広めればいい。

(この後もなぜか楽しい。悲壮感は石井先生に無縁である。
ご研究に自信がある、このように話をできる学者は他にはいない。ベッラ)





(・・・平仮名で示した人物名は漢字がわからないので・・・申し訳ありません。ベッラ)

・・・長いyoutubeですが、聴きごたえがあります。どうぞご覧ください。


追加 5月31日、読者の福田さまから下記のような指摘がありました。ありがとうございます。

貴ブログを読みました。とてもおもしろかったので私も動画をすぐに見ました。その際、失礼ながら貴ブログ内に誤解があることが判りましたので指摘させていただきます。

一つは通州事件に関する部分です。実際のいしゐ先生の主張を私がまとめると次の通りです。

いしゐのぞむがネット検索した範囲でわかったのは、通州事件が実は共産党の策動だったと述べられている最古の資料は1985年のものである。

(続き)一般には通州事件は国民党による策動とされているが、この1985年の資料では共産党の黎巨峰が仕掛けたとしている。奇妙なことに、黎巨峰が接触したのは張慶余(通州事件の犯人)本人ではなく、通州から離れた昌黎にいた張慶余の部隊(部下)である。(続く)

(続く)しかも部隊が通州に移ったあとは黎巨峰は連絡が取れなくなったと述べられており、説得力がない。日本をやっつけたのは国民党ではなく実は共産党だったと自慢したいがためのホラ話であろう。

もう一つ、国際法に関してです。貴ブログ内で「日本人は「国際法」で話をすれば百戦百勝である。」とありますが、これは逆で「歴史で話をすれば百戦百勝である」です。蛇足ですが、藤「岡」信勝です。

いしゐ先生の貴重な主張を普及してくださり、ありがとうございます。


★ 福田さま、こちらこそご指摘を感謝します。また「藤岡」を「藤原」とミスをしていました。これはすぐに直しました。ありがとうございました。



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イタリアの巨匠、マウリツィオ・ポッリーニが弾くシューマン作曲「飛翔」

Schumann: "Aufschwung" Op.12 No. 2, Maurizio Pollini, piano

・・・3分あまりの曲ですが、どこかで耳にした旋律としてご存知の方が多いのでは?




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石井望長崎純心大学准教授の「緊急【歴史戦】講座」~行ってきました。

2017年05月28日 | 政治

★ 5月26日は「通州」、この日は私は参加していないので、参加された方のご感想を載せます。

石井望先生が通州事件と尖閣問題を語る。

通州事件は中国ではまだ関心事項になっておらず、自慢話として語られている。

ネットでは南京事件はなかったので通州事件の写真を使ったと書いている者もいる。

通州事件は中国に対する歴史戦で極めて決定打になると。

尖閣問題については国際法よりも文化面で戦うべきと主張する。
魚釣島の名称は日本が付けたもので航海技術も琉球の方が優れており、尖閣問題でもブーメランのように嘘がバレてくると。

中国語が出来、こうした問題の第一人者の石井望さんの活躍に今後も期待したい。
(佐藤和夫氏のフェイスブックから)





★ 長崎純心大学准教授が「緊急歴史戦講座」を東京にて開催され、さっそく行きました。頂いたレジメに「今日の論題」があります。

<講師からのメッセージ>
今年(平成29年)5月12日、内閣官房領土・主権対策企画調整室は、平成28年度に沖繩平和協力センターに委託して尖閣史料を調査した結果を公表しました。その中に西暦1819年に琉球王族が尖閣で上陸調査した記録が採用され、各社が一齊報導しました。これに對し、「琉球王族は日本人ではない」などの歪曲の聲が、チャイナからも日本國内からも揚がってゐます。そもそも日本人とは、歴史的に如何に定義すべきか。調査に從事した特別研究員個人として、この歴史戰こそ避けて通れぬ最大の要所だと心得て、史料の眞相を解説いたします。


★ 注目の事柄
1、幕府は琉球を領土として対外宣布。
・・・西暦17世紀後半から、対蘭(オランダ)「御條目(ごじょうもく)」を暦年申し渡し、オランダ側にも記録あり。
第五條「琉球船は属国の船なので強奪不可」琉球だけが他潘と異なる「属国」か。
➡琉球は福州へ暦年貿易船を派遣。
海上安全を必要とした。
他潘は対外貿易の安全を要せず。(講演会の資料より)


2、琉球人は日本人である。 国会答弁試作。
・・・「琉球問題でなく、日本の領土形成史の一環。琉球人の定義でなく、歴史的日本人の定義」

3、日本の領土形成史の中の琉球。・・・ここは詳しく年代ごとに説明されています。

4、薩摩が琉球を実効統治。

5、チャイナは琉球で実行統治ゼロ。

6、西暦1819年、琉球王族が尖閣に上陸、公式に調査。官房委託調査報告書の真相。


史料は多くのことが書かれており、今回だけでは書けないので後日書きたす予定。

★ 私が最も興味を持ったのは3の「日本の領土形成史の中の琉球」でした。
古代からの歴史を説明される中で、16世紀末にこんなことがあったのです。

長崎をポルトガルに割譲。長崎は固有の領土ではなくなった。
豊臣秀吉により各地平定が進む。
朝鮮出兵の軍勢に琉球が加入。

これには驚きました。長崎はポルトガルに割譲されたことがあったなんて・・・。
ネットではWIKIでもあまり詳しく書かれていません。
それでもしつこく調べると本当にそのような事実があったのです。

ところで「サン・フェリーぺ号事件」、というのがありました。
今回のポルトガルではなくスペインですが、これを調べるとキリスト教の布教後、そこの国を乗っ取るということなのです。
秀吉はすぐに取り締まりました。(第一、キリシタン大名の大村藩はポルトガルに長崎を献上するなんて言っても、長崎の統治権なんてないのでした。こんなことがあるからキリスト教を取り締まった理由はよく理解できます。)

ところで「フェリーぺ」という船の名称ですが、スペイン皇帝フェリーペ2世(1527~1598)のことではありませんか。ヴェルディのオペラ「ドン・カルロ」に出てくる「無敵艦隊」を誇る英雄でもありながら、実際はローマカトリックの傀儡でもあった・・・オペラでは「王冠は教会の前に膝を屈しなければならないのか」と嘆く孤独な老王の名場面があります。

石井先生のお話は興味が尽きず、歴史や文学の専門の勉強もうとい私ですが、ヴェルディのオペラから「アッシリア」「古代ローマ」「中世」「イタリア統一戦線・・・リッソルジメント」などを知って興味深々でした。

三宅先生が歴史や文化をお話された時も、私は勝手にオペラから学んだ歴史を頭の中で二重にして納得していたものです。
石井先生も、音楽家などのたわごとに驚いていらっしゃるかもしれませんが、オペラを専門とする私はお話がよく理解できるところが多いのです。

石井先生が仰った中で「沖縄独立というが、長崎独立こそ根拠がある」と「ポルトガルに割譲された長崎」のことを説明され、一笑に附す、という感じでした。でも下手をしていればそのまま「長崎はポルトガル領」として恥の歴史を作ることになっていたのですね。危ないところで日本はそれを乗り越えました。

そして2の「国会答弁試作」で、「一般的日本人の概念を常識で答えたもので、一般的には縄文時代以来の日本文化に沖縄県は含まれていたと認識され、西暦1609年から薩摩潘による統治開始も一般常識となっている」ということ、
単に沖縄の事だけで云々するのではなく「日本の領土形成史の一環、琉球人の定義でなく、歴史的日本人の定義」として発表されていることです。

4の「薩摩が琉球を実行統治」という項目で、石井先生はズバリ「近代法以前、半独立的状態は琉球のみにあらず。
・・・人類の国家的発展史は突然中央集権や絶対主権が成立したのではない」と。
そして「明治7年台湾出兵、清国が突如、琉球の主権を主張。明治12年・13年、宮古八重山割譲交渉。」
そこで「明治の複雑な日清交渉。再議に乗るのは下策。明治維新以前の前提として琉球は日本であった」

さすが石井先生です。(「配慮」ばかりして外国に譲る日本政府、ますます自分の首をしめているように私は思います)

あと5・6も興味溢れるお話でした。
石井先生の今回の講演会、youtubeになるのかな・・・また石井先生のサイトを注目しておきます。

追伸・・・さっそく石井先生のサイトに出ていました。このことは今回の講演会の中でも重要なことです。
次回に書きます。

石井先生のサイトから

昨日の一般社團法人日本沖繩政策研究フォーラム講座「琉球王族尖閣上陸史料の真相」の配布資料です。PDFはこちらから
https://drive.google.com/open?id=0B2MwcvRggQjpZThzUFNPQlNEYzA
ダウンロードして下さい。講座ビデオは後日ユーチューブより配信致します。
下は、講座でご紹介した對蘭條目五箇條の第五條琉球附則です。



上記の写真は対オランダ條目五箇條の第五條琉球附則。


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石井先生の推薦曲で、シューマンの「ピアノ協奏曲」、ピアニストはマルタ・アルゲリッチです。
講演後、アルゲリッチのピアノがお好きと伺いました。

Martha Argerich, Schumann - Piano Concerto in A minor OP. 54 (1976) ,Franz-Paul Decker




コメント (2)
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