尖閣大航海時代(八重山日報より)
四字成語「令特和声」漢字正統は黄河で消滅
前回の「時令」とは、季節を司る天の命令に、政治家が謙虚に従う趣旨です。
一方、令の「良い・美しい」字義はもともと「霊」の借用だと、漢籍の名著『説文解字注』が説いています。
霊験あらたかな、霊妙な、つまり神秘的なまでに素晴らしい意味で、令室(奥様)令夫人(奥様)令嬢(お嬢様)などがこれです。
そもそも誤解は、御璽の改元の政令は出典を定めたわけではなく、出典は談話に過ぎません。
五月改元に初春の令月とは季節はずれで、しかも元旦でもなく陰暦一月十三日の宴であり、新天皇ご生誕の陽暦2月23日にも該当せず、要するに出典失格です。
我々はパヨクの出典に構わず、形容詞「令〇和〇」に音読みの漢字名刺をあてはめて四字成語を作りましょう。
「令政和治」良い政治、「令風和月」良い景色、「令色和貌」良い姿、「令音和声」良い音など。
訓読みは不可です。
前回の藤原冬嗣・空海の同時代、唐国では藩鎮節度使が割拠し、その中で田弘正(でんこうせい)という魏博(山東省北部)の節度使が稀な忠義を皇帝に尽くしたので、その徳政を褒めたたえるよう、文名高き元稹(げんじん)が命ぜられました。元稹は白楽天とともに平安貴族に馴染みの詩人です。彼は唯々諾々と従うだけでなく、基準を立てた上で田弘正を讃えました。
その文は「徳の至れる者に二あり。政の大なる者に三あり。・・・謙は和政となす。・・・注は令徳となす。」と述べます。
令徳や和政などの基準を立てて田弘正を評し、間接的に皇帝にも令徳和政を進言したもので、古くは『左伝』などの古語にもとづきます。
日本漢文、浙江漢文、福建漢文、それぞれの自尊心です。
元稹・白楽天の出身地黄河流域は、唐まで文人を輩出しましたが、宋以降は衰微し、次第に文人ゼロに近づきます。
黄河文明はほぼ滅び、東と南の蘇州人、日本人、カントン人、福建人、ベトナム人らが漢文文明を支えたのです。
古典チャイナは消えました。(以上)
石井望長崎純心大学准教授のブログです。 http://senkaku.blog.jp/reiwa_genjin.html?fbclid=IwAR1ikJyC_3JWpwaaHMMVKqagg0DyyqkVaUF637hfE_akcX0SZrKWlLQFVJ8
この記事もお読みください。 http://senkaku.blog.jp/reiwa_shutten.html
天子の政治は、謙虚に天の時令に從ふといふ、
★ 日本が誇る漢学者石井望長崎純心大学准教授のお話が「八重山日報」に載りましたので、新聞の写真だけでは読みにくいと思い、書きだしてみました。
一見、難解であっても、仰っていることは極めて明快であり、ここに出てくる登場人物に興味を持ちました。歴女のハシクレである私ですが、石井先生の文に出てくる白楽天と元稹の友情を知りました。
白楽天(白居易)は、親友の元稹を讃えて「贈元稹」という漢詩を書いて居るのです。天才肌の白楽天と努力家の元稹は生涯にわたる友情を持ち続けたそうです。田弘正についてはよくわかりませんでした。
でも調べていたらとても楽しい!!
★ マスコミでは左派の東大教授が新しい元号について、なぜか弁明?の報道が昨日14日の報道がありました。https://www.sankei.com/life/news/190414/lif1904140035-n1.html
★ 久しぶりにテレビのニュースを見ました、なんと河野外務大臣がチャイナと「若い人たちの交流」を広めようと言っているではありませんか。チャイナの現状をご存知で言っていられるのでしょうか。
大人でも写真を撮ろうとカメラを向けると、引っ張っていかれるのです。これは習近平政権になって、よりひどくなったとききます。
イザとなったら日本政府はこれらの日本人が拘束されても取り返せるのでしょうか。
「移民法」やその他、世界の動きに逆行している日本政府に何が陰で動いているのか、なぜ国民に冷淡で無責任なのか、誠意がないのか、とても信用などできません。
ブログのティールーム
本日は名ソプラノ、アプリーレ・ミッロが歌うスカルラッティ「既に太陽はガンジスより」をお聴きください。
石井先生のお話で「大インド、小チャイナ」で思いました。
Aprile Millo. Gia il sole dal Gange. A. Scarlatti.