ロシアに帰国したプリゴジン氏の運命は?国営テレビは個人攻撃を開始
大和大学社会学部教授/ジャーナリストの佐々木正明氏の話
プリゴジン氏への処遇はこれまで何度もあった、プーチン大統領に盾突いたオリガルヒや反体制活動家がたどった運命と同じ道を歩むだろう。 プーチン体制において「一発レッド」になった政敵はそれほどいない。 プーチン氏は、インナーサークルから漏れた人物をも自分の勢力圏内に収めようと、閑職ではあるが、黙っていれば生きていけるポストを与えて温情を与える。 「イエローカード」の処遇は、本人の警戒心と猜疑心から生み出された知恵だ。 しかし、政権内への復活のチャンスを与えず「半殺し」状態にする。もしそこから二度目の反乱があれば、今度は本当に暗殺や投獄が待っている。 かつてのホドルコフスキーやナバリヌイも同じケースで、それは政敵への見せつけの意味を持つ。 プリゴジン氏も今後、政権メディアがこぞって反対キャンペーンを繰り広げ、国内の信用はがた落ちするだろう。 第二幕があるかどうかはプリゴジン氏がどう対処するかによる