ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

天馬空を行く、天才女流ピアニスト、マルタ・アルゲリッチのチャイコフスキーピアノ協奏曲

2016年03月21日 | 器楽曲

ブログのコンサートホール

天才女流ピアニスト、マルタ・アルゲリッチが弾くチャイコフスキーピアノ協奏曲第一番

Tchaikovsky Piano Concerto No 1 FULL / Martha Argerich, piano - Charles Dutoit, conductor


才色兼備のアルゲリッチ、奔放な表現は男性ピアニストすらもしのぐ勢い、その天才ぶりは鍵盤上のマリア・カラスとも讃えられた。


このピアニストは「女性ならではの細やかな表現」などという領域ではない。

実に壮麗で力強い。

この時の指揮者は夫のデュトワであるが、東京公演の時、夫であるデュトワの浮気がバレて気性の激しいアルゲリッチは公演をキャンセル、
もちろん夫は追い出され離婚であった。

アルゲリッチの腕は指揮者の岩城宏之氏が「まるで脚のような太い腕だった」と書いている。
男性顔負けの力感溢れる演奏は、音楽だけを聴くと誰も「女性ピアニスト」とは思わず、男性ピアニストより力強かったという。

作家の百田尚樹さん、この方の「クラシック音楽評論」は私は高く評価している。
アルゲリッチの演奏を「美のシャワー」と書いてるが、まさにその通り。

作家で音楽評論を書いたのは古くは「銭形平次」の作者である野村胡堂(音楽評論では「あらえびす」と称している)。

そしてドナルド・キーン、彼のオペラ評論は素晴らしい。実際にフラグスタートやカラスを聴いた貴重な体験を臨場感あふれる表現で書かれている。戦後の貧しい舞台装置の中でフラグスタートがヴァーグナー「タンホイザー」のアリアを一声歌うと舞台は壮麗な城内になったような感動、また、マリア・カラスが舞台に現れただけで聴衆に喜びが走り・・・など、数多くの名歌手の名舞台に接した時の感動を読み手にリアルに伝える。

もうひとりは百田尚樹さん。彼の小説もいいが、音楽評論のほうが私は素晴らしいと思う。百田さんはクラシック音楽を語る時はいつもの百田さんではない、別の人間になってしまうような気がする。(百田さん、ごめんなさい。この時は上品な紳士に思えます。)
彼の風貌からは予想もできない美しい言葉が次々とでてくるのと、のびのびとしていて音楽評論家以上の表現力で書いていると思う。
特に、このアルゲリッチをはじめ、リヒテル、フルトヴェングラーなどのところの記述は、共感を得ると共に美しい音楽を尊重しこれ以上ないほどの尊敬をこめて書かれている。




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7 コメント

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パワフルの極み (rimrom789)
2016-03-22 22:01:56
ベッラ様
もはやピアノとの格闘技ww
高音などピアノの悲鳴に聞こえる。

曲目を選べば素晴らしいコンサートになる感じですが(英雄ポロネーズとか)

彼女のエピソードを読んで納得しました。
オソロシヤァ~です。

もしかしてデュトワ氏のお相手は日本人女性でしょうか。
ああ、気の毒に。

この女性の旦那さんなら優しくて控えめな大和撫子に目が眩んでも仕方ない気が。
返信する
チョンキョンファ (rimrom789さまへ)
2016-03-23 22:09:39
デュトワの浮気相手は韓国出身の女流ヴァイオリニスト、チョンキョンファです。
彼女はやはり「女傑」てきなパワフルな演奏をします。
私のブログでご紹介したこともありました。
http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/s/%A5%C1%A5%E7%A5%F3%A5%AD%A5%E7%A5%F3%A5%D5%A5%A1
デュトワの好きな女性は「女傑」タイプなのです。
もちろんこのチョンキョンファにもすぐに「ポイ」と捨てられました。
優しいrimrom789さま、せっかくデュトワを擁護して頂いたのに期待に添えないことになり、申し訳ございません、って私が成り代わりお詫び申し上げません。

オソロシヤァ~です。(爆笑)
返信する
グローバルM? (rimrom789)
2016-03-23 22:33:15
ベッラ様
チョンさんは既婚ですよね。
W不倫かな。
彼女の演奏もツベで聞いたことがあります。
真っ赤な情熱的なドレスはまさしく
朝鮮唐辛子。

こういう人は死ぬまで直らない病かと。

そう言えば自民が出馬要請中の乙武氏は4股?5股?と新潮にスクープされネットで祭りに。
底知れぬ魅力の持ち主のようでww

舛添も毎日叩かれてますがK国人は面の皮が厚いので意に介しないでしょう。
一旦土地を貸して建物を完成させたら追い出すのにエライ事金を出す羽目に。
只で使用させて文句言われたら立ち退き料要求されるだけですよ。

EUは何処も危険そうですがベッラさんの御友人は落ち着かないでしょう。
一刻も早くISIS退治しないと拡散するばかりで。
日本は遠い島国だから安全面では恵まれてます。

北は食糧不足が半端無いそうです。
北用の食糧支援分がEUの難民支援に回ったからだとか。
中国が知らん顔続けたらどうなるんだろう?(棒)

今日定食屋さんで初物の筍が出ました。親戚から送って貰ったとか。
身内に魚屋や肉屋を持ってる店は安くて美味しいです。

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チョンキョンファはこのころは独身でした。 (rimrom789さまへ)
2016-03-24 00:01:06
とにかくデュトワはポイッと棄てられたのでございます。
いい気味だわ。
チョンキョンファはこのころは独身。
後に英国人と結婚。今はイギリスに住んでいます。

私はデュトワのショスタコーヴィチ第5番の指揮を見たことがありますが、どうも好きにはなれません。
彼には「覚悟」がない、音楽的な覚悟の意味ですが。
頼りない感じがします、といっても実際にお会いしたことがないんですが。

初物の筍、国産ですね。
ほとんどがチャイナ輸入なので、外食で国産はありがたいことです。

かわいい子猫のスノーちゃん、心が癒されます。
返信する
追加コメントの時はフィガロさまと書いています。 (フィガロさまへ)
2016-03-24 00:07:34
ところで舛添のこと、ついにマスコミが書きましたね。
これは許せない!!
東京で老人施設も在日限定のを作りました。
日本人のご老人は税金を納め続けて、在日優先されている、舛添は次も在日最優先、これって許されるはずがない。見るのも嫌な舛添。
これを応援したのは安倍さん。
この辺からして許せない。
乙武さんもあきれるばかり。
自民党はこれで乙武さんを立候補させることはないとは思いますが。もうすでに変な人、自民党内にはいっぱいいますが・・・。

舛添はリコール!!
返信する
Unknown (rimrom789)
2016-03-24 00:26:06
ベッラ様
都知事選の候補にもっと相応しい人選して欲しかったです。
舛添は公明党の票とバーターで止むを得なかった事情もありますが、流石に欧州豪遊など目に余る横暴ぶりに都民も覚醒したと思います。

今頃田母神氏が詮索されるのも片手落ちだし。

日本だけ安穏ならそれでいいと思えない国際情勢。

ベルギーテロで日本人がICUで処置を受けるくらいの被害に逢いました。
海外旅行は大きなダメージを。

今回の事で英国民の心はEU離れに拍車が掛かるでしょう。
ポンド安に始まるEU経済不安がどこまで落ち込むのか。

元はと言えばオバマの失政・失策なんですが困ったものです。
イスラエルに配慮が過ぎるからですよ。
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嫌な情勢になってきました。 (rimrom789さまへ)
2016-03-25 02:11:00
ヨーロッパは戦場のようにあちこちにテロが起きる、
もう以前ののんびりした時代ではなくなってきましたね。
大変なことになったと思います。
移民でも1世の時は一生懸命働き、生活も慣れようとがんばるそうですが、2世3世となっていくとやはり不平不満がたまり、その国の為に尽くすよりも「恨み」をため込むようです。
一目で人種の違いがわかるだけに「同化」は無理でしょう。宗教もそうです。
ヨーロッパはイスラム化する、という本がありましたが、
日本だってもう少しで「フジテレビのバラエティーなど、
ハングルが溢れて朝鮮化していた」変なことになっていたと思います。

イスラエルも中東とやりとりをしているようで不気味、
アメリカは大統領選、どちらに転んでも日本をダシにつかうことでしょう。
日本はもはや「なれあい」ではやっていけなくなりますね。
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