Vadim Repin Plays Tchaikovsky : Sentimental Waltz
★ レーピンが弾くチャイコフスキー「感傷的なワルツ」
現代最高峰のヴァイオリニスト、レーピンは「オイストラッフの再来」と絶賛され、そのおおらかなスケールと絶妙なフレージング、底なしと思えるほどのドラマティックな表現力で魅了する。
これは演奏会のプログラム終了後のアンコールで、短い曲だが、レーピンが弾くと忘れ得ぬ感動、もはやレーピンは20世紀前半から中葉のハイフェッツ、オイストラッフに並ぶ名ヴァイオリニストになったのではないかと思う。
使用楽器はハイフェッツと同じグアルネリ・デル・ジェス。(華麗なストラディバリに比べ、グアルネリ・デル・ジェスは強靭な響きを持つ)
現代の多くのヴァイオリニストは緻密で完璧な演奏、ある意味で機械的な演奏をする人が多いが、レーピンは
聴き手の心をとらえ、かつての巨匠だけが持っていたような鷹揚さがある。
顔が横綱の白鵬に似ているように思う。