Artur Rubinstein plays Liebestraum Liszt (HQ - High Quality)
リスト作曲「愛の夢」、巨匠ルービンスタインのピアノは練習とか努力などで会得したものでない音楽の言葉がその演奏に満ち溢れる。
呼吸のような自然なルバート、鍵盤上のためらいのようなフレージングの美しさと揺れは
今のピアニストにはほとんど求め得ない19世紀の香りがする。
「マエストロ(先生)はどのようなお気持ちでピアノを演奏なさるのでしょうか」という問いに
「美しい乙女の髪をなでるように」と笑って語ったルービンスタインは、若いころ、
なかなか演奏の依頼がなかった。
貧しい生活で、時々公園に寝起きしていた。
「ルービンスタインさん、演奏会ですよ、さあ、いそいで」マネージャーが、公園に寝ているルービンスタイン青年を呼びに来たという。
「ピアノの練習はいつなさるのですか」という問いに「もちろん演奏会で」と恐ろしい
答え、演奏会で練習? ある時は次の演奏会に移動のとき、新曲を列車の中で楽譜を見ただけで覚えた
というのだから、もう誰も太刀打ちできない。
ただ、ホロヴィッツを除いて・・・。
ホロヴィッツとは違うタイプの巨匠だった。
ホロヴィッツはどのような演奏をしたか、それは聴衆の心を高め、時には涙するような
暖かさ、そして時には雷鳴のような激しさ、
どちらも亡命してアメリカに住んだ。
では、ホロヴィッツのリストを。「コンソレーション(慰め)」、アンコールでシューベルトの「楽興の時」、そしてモシュコフスキの
「火花」を弾いている。
Liszt:Consolation No.3 in D flat major
ホロビッツというとこの曲、何度もわがブログに登場したけれどどうぞお聴きください。
ロシアの作曲家、スクリャービンのエチュードです。
Vladimir Horowitz Playing Scriabin 12 Etudes Op.8 No.12