以前から一度訪れてみたかった神保町のらくごCaféに行ってみた。
神保町の交差点の南西側から徒歩1分の神田古書センタ5階(いわゆる雑居ビル)で開催されている。
開始30分前にビルに着いたら1階からの階段にずいぶんの人が並んでいたので、「この行列が5階まで続いているのか!」と思ったら、2階に入っている人気カレー店ボンディの行列だった。5階の会場に入ると、小学校の教室の1/3ぐらいの広さのところにパイプ椅子が30席ほどぎっしりと詰まった独特の空間。超、密で下北沢の小劇場を思い起こさせる。前から3列目(全部で5-6列)に陣取ったが、高座が手に届くようなところにある。ホール落語では味わえない臨場感だ。
この日は「三三と若手」というテーマで、柳家三三師匠と春風亭三朝さんと柳家勧之助さんが登場。若手と言っても2人も立派な真打である。
勧之助さんと三朝さんは初めてお目にかかります。勧之助さんは「寝床」。話は「どらえもん」のジャイアンのワンマンショーの江戸版だが、旦那と聴き手のやりとりが絶妙。三朝さんはまくらからマシンガントークが圧倒的。演目の「妾馬」は前半部分はYoutubeで聴いたことあるが、後半も入った話は初めて新鮮だった。
後半、三三さんは何度か聴いていて、その歯切れのよい話しぶりが好み。三三さんの「星野屋」も実演は確か2回目。お花の演じが、したたかで、色っぽくッて、可愛くある。ちょっとした目の泳ぎや表情がつぶさに読み取れるこの会場ならではの面白みも多い。
ここは結構、癖になるかも。
2023年8月10日
◆三三と若手
出演:柳家三三・春風亭三朝・柳家勧之助
開場:13時半 開演:14時
料金:予約・当日:3000円(1ドリンク付)