2年ぶりに水戸黄門漫遊マラソンに参加してきました。2月の東京マラソン以来、8カ月ぶりのフルマラソン。その模様を、ほぼ自分用記録目的で書き残しておきます。なので完全個人メモです。
【レース前】
・2年前と同様、今回も前日に水戸入りし前泊。前夜のカーボローディングは、とんかつ定食のご飯お替りとホテルの夜食ラーメン。更に、脚吊り防止に向け、同僚にお勧めされた鉄分サプリゼリーを摂取。日本シリーズ第1戦のベイスターズVSホークス戦をTV観戦し、22:30就寝。
・当日は6時10分起床。6時半からホテルのバイキングで朝食。エネルギーゼリーも一つ。
【当日、スタート前】
・朝から雲一つない晴天。絶好のマラソン日和とも言えるが、気温が高くなることが怖い。天気予報の最高気温は23℃。左ひざ下に痛みがあるのでサポーターを兼ねてランニングタイツは履くが、暑さに備えて、上は半袖Tシャツにする。日焼けクリームを顔、首、腕に。
・ホテルを8時半にチェックアウトし、スタート地点へ。この大会の市内前泊は、スタート時間直前まで部屋で待機でき、トイレ行列に待つことも無いのが有難い。スタートエリアに朝日が低い角度で眩しく差し込む。最高の晴天。8時45分からスタート前のセレモニー。谷口博美さんや増田明美さんがスタート台に上る。増田明美さんは10年ぶりにマラソンを走るとの事だ。スタート10分前に、レース前最後のアミノ酸ゼリー。
・レースプランは32kまではキロ5分35秒ペースが目安。残り10キロは徐々にペースは落ちるのを織り込むが、キロ6分は維持して、毎度のことながらサブ4ギリギリでゴールがレースプラン。前半にペースを上げないことが大切だが、この日は暑さに耐えうるかどうかが、分かれ目になりそうな予感。
【スタート~10k】
・9時にスタートの号砲。集団に混じって走り始める。気になるのはストップウォッチGarminの正確性だったが、さっそくがっかり事態発生。1キロのガーミンのアラームが、コースの1キロ表示の100メートル以上手前で鳴る。「やっぱり、だめか~」とがっかりしながら、もう一つベルトの切れたストップウォッチをサブで持ってきたので、ラップタイム測定はこちらを使うことにする。
・2年ぶりの出場でコースの特徴を忘れていたのだが、最初の5キロは思いのほかアップダウン(それも全般的に下り)があって、ペースを整えようしてもなかなか難しい。ペース維持には、ラップタイムと心拍数を気を付けているのだが、2キロのキロラップが5分15秒、心拍数が130超え(目安は120前後)で明らかにオーバーペース。これではハーフで撃沈確実。
・加えて、照り付ける陽射しが強い。汗をさほどかかない体質の私は、練習時は4キロぐらいから汗出始めるが、2キロで額から汗が滴り落ちてきた。ますます難レースとなる予感。
・5キロ地点ぐらいからコースが平地になるので、何とかペースを落ち着かせた。それでもキロ5分25秒くらいで10秒早い。レースの興奮、集団の靴音、そして応援の背中押しが、いつもの走りを忘れさせてしまう。
・10キロのラップは53分台。
【10k~ハーフ】
・中盤はひたすら平地なので、ここでペースを維持して、整えるかが大切。プランより早めのラップは続いていたが、1番気になったのは気温と汗。ハンドタオルをエイドステーションで取った水で湿らせ、常時、首や顔をぬぐいながら、体温の上昇を抑えるようにして走る。
・心底有難かったのは15キロ過ぎぐらいの私設エイドで、ビニール袋に氷を入れたものを渡して頂く。夏の甲子園のかちわり氷のようなものである。これは、効き目抜群で熱した体を局所的ではあるが、冷ましてくれる。完全に溶けるまで30分ほど、お宝として持ちながら走った。「ありがとうございました!」
・何キロ地点か記憶が飛んでるが、干し芋のエイドもありがたかった。一気には食べれないので、ずーっと手に持ちながら時々口に含む。
・ハーフの前後で線路をまたぐ立体交差を上って下る。そして折り返して、また上って、下る。ハーフ(中間)のラップタイムは1時間53分台。ペース的にはちょっと早いもののほぼ理想だが、これまでの暑さによる体力消耗が気になる。ただ、天気に変化が出てくる。雲が出てきて、太陽が影ってきた。これは助かった。
【ハーフ~30k】
・さぁ後半戦だ。その一方で32キロまではペース落とすことなく走りたいので油断は禁物。足がだいぶ棒になりつつあるのが分かり、不安。
・過去に何度か紹介したが、この水戸黄門漫遊マラソンの素晴らしいところは、エイドステーションのボランティアや沿道の皆さんの応援。集落ごとに応援団が応援してくれる。少年野球や中学生の野球チームやサッカーの子供たちとのハイタッチ。ハロウィンの仮装で応援してくれる子供たちも多く見かけた。特養のお年寄りの方々からも車いすで応援頂き、地元企業の皆さんも揃いで、出場の職場仲間に加えて私たちにも声援してくれる。こうした応援がなければ、決してこのマラソンを完走することなどできない。
・25キロ過ぎてエネルギーゼリーを摂取。30キロラップは2時間42分台。そろそろゴールが見えてきたが、ここまでが前座。これからが本当のフルマラソンの醍醐味だ。
【30k~ゴール】
・32kで2時間55分台いよいよ後半。大きく千波湖に向かって坂を下る。そして千波湖の公園に入る。これまでトイレを我慢してきたが、最後の10キロちょっとここで体をリセットしようと思い、33k地点手前のトイレに駆け込む。ロスタイム約1分。トイレは思いのほか体を軽くし、体に対する心配事を軽減してくれた。
・このコースはこの33kからのラスト9kがとってもきつい。千波湖周回コースは平らだが、反対側に先行ランナーたちが見えるのが精神的に辛いし、千波湖を出た後の上りは、疲れた体にこたえる。「淡々とマイペース、マイペース」、「エンジョイ、リラックス」と自分に声をかけながらとにかく脚だけは前に出す。
・内臓に無理がかかっているのがわかる。本当はエイドで取った羊羹とか、最後のエネルギーゼリーを摂取したいのだが、気分が悪くて口に入れる気になれない。
・坂を上り切ったあとで、トンネルに入る。いつもながら、このトンネルの応援はほんとに大きくて、素晴らしい。疲れ果てた体に最後の喝を入れてくれる。
・トンネルを出た瞬間に、道路のちょっとした突起物につまずいた。危うく転倒するとだったが何とか持ちこたえた。しかしながらその時に体を庇って、捻ったため、その後思いように動けない。40キロ時点で、3時間43分台で、残された時間は17分。
・そして最後1キロを切ったところでコース名物の壁に入る。タイミングよく、目標タイム4時間のペーサーさん達の集団に追いつかれる。「さあ、ここから皆さんで声出して頑張っていきましょう。笛鳴らしますから、ついてきてください!」とぺーサーガ声をかける。何とかこの集団についていこうとするが、もう足も体も動かない。あっという間抜き去られ、ついていくこともできず。何とか残りの時間を半歩き走りで足を動かした。
・ようやく最後の直線の500メートルの花道につき、遠い前方にゴールが見える。ゴール写真を撮る余裕も無く、とにかくゴール。公式のグロスタイムは3時間59分台、手持ちの時計のネットタイムは3時間57分台であった。
・「ふう~」。いつもながらの、ぼーっとしながら、サブ4を達成できた安心感と達成感が入り混じった思いで、完走メダルや完走記念品を頂いて、導線に沿って歩く。
【まとめ】
・返す返す、沿道の応援団やボランティアさん達に支えられるレース。来年は10回目の節目になる大会。来年もでるぞ~。
(天気)晴れのち曇り
(気温)スタート時19℃、最高気温23℃
(風)ほぼなし
※ガーミンでは走行距離42.49km
2024年10月27日