その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

テートモダン(TATE MODERN) ミロ(Miro)展

2011-04-16 22:55:06 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
Tate Modernで始まった企画展であるミロ展を見に行きました。まだオープンから2日目。私としては異例の早期訪問です。テートモダンは今回初めての訪問です。ロンドン名物のミレニアムブリッジを渡って行きました。

(ミレニアムブリッジからセントポール寺院を臨む。テートモダンは反対側)


ロンドン初の大規模ミロ回顧展と言う売り込みにふさわしく、青年期から晩年に至るまでの計150点以上の作品がバランスよく13部屋に渡って展示されています。

(入り口)


私はミロの絵の色彩やデザイン性がとても好きなので楽しめました。特に、青年期にカタルーニアの農村や農夫を描いた画は祖国カタルーニアへの親愛の情が滲み出ていますし、スペイン内戦や2次大戦時の絵画には怒りと絶望が強く伝わってきます。逆に1960年代後半以降の抽象画の世界に入ると、正直、私には理解の範疇を超えています。それでも、ちょっと不思議だったのは、3.5M四方の白地のキャンバスに髪の毛のような線を描いただけ(失礼!)の絵(?)6枚を一つの部屋に円形に張り巡らした部屋があったのですが、その中央の長椅子に腰かけ眺めていると、不思議になんか落ち着く気分になりました。



9月11日まで開催のロングランですので、興味のある方は、是非、足を運んでください。15.5ポンドと言うロンドンでは法外とも言える高い展覧会ですが、バルセロナのミロ美術館でも行かないとこの位の網羅的な個展はないのではと思います。またこの手の個展はとっても混むので事前のネット予約をお薦めします。金・土曜日は夜10時までやっていますよ。

(テートモダン4階からテムズ川を臨む。19:30過ぎ)


2011年4月15日 訪問
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