久しぶりのオペラ。何か理由はよくわからないですが、仕事が忙しかったのと、地震の間接的影響もあったと思うのですが、どうもこの1か月音楽を能動的に聴こうという気が全く起こらず、取っていたチケットもリターンしたりで、何か自分でも変でした。ただ、ベートヴェンのフィデリオということで、最終日に力を振り絞って見に行きました。
素直に行って良かったと思いました。質の高い公演だったと思います。歌手陣が皆さん、とっても良い出来でした。フィデリオ(レオーネ)のNina Stemme とマルツエリーネのElizabeth Wattsの女性陣がしっかり。男性陣も皆さん良かったです。あえて難を言うと、図抜けた歌手がいないので、全体的な印象としてはちょっとパンチ不足の感じがしました。ただ、クライマックスの歓喜のコーラスはベートヴェンならではで、清らかで迫力あるコーラスは感動的でした。
オーケストラの演奏は、優しい大らかなベートヴェンに聞えました。指揮はKirill Petrnkoの代役でロイヤルオペラのHead Of MusicのDavid Syrus。数カ月前に、「魔笛」でもデイビスの代役で聴きました。その時も随分まったりした演奏をする人だなあと思ったのですが、今日もそうだったので、きっとこの人の個性なのでしょう。個人的にはもう少し棘のある、尖った演奏が好みです。
演出については、ラストシーンについてつるびねったさんがコメントされていましたが、フィデリオは演奏会方式で聴いたことはあるものの、本格オペラ観劇は初めての私には、あまり気になりませんでした。舞台袖の席で、処刑シーンも見えなかったし。むしろ、全体としては、雰囲気をよく捕えた馴染み安いものだと思いました。
真面目すぎて、面白みがないと言えばない、いかにもベートヴェンというオペラですが、たまにはこういうオペラで、人間の純粋でひたむきで勇気ある愛に触れるのも、気持ちのいいものです。
(フィデリオのNina Stemme)
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(Nina Stemmeの向かって右隣りがEndrik Wottrichさん)
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(指揮者のDavid Syrusを交えて)
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Saturday 19:00 16 APRIL 2011
Beethoven: Fidelio
Nina Stemme (Leonore)
Jurt Rydl (Rocco)
Endrik Wottrich (Florestan)
Elizabeth Watts (Marzelline)
John Wegner (Don Pizarro),
Willard W. White (Don Fernando)
Jürgen Flimm (Original Director)
David Syrus (Conductor)
素直に行って良かったと思いました。質の高い公演だったと思います。歌手陣が皆さん、とっても良い出来でした。フィデリオ(レオーネ)のNina Stemme とマルツエリーネのElizabeth Wattsの女性陣がしっかり。男性陣も皆さん良かったです。あえて難を言うと、図抜けた歌手がいないので、全体的な印象としてはちょっとパンチ不足の感じがしました。ただ、クライマックスの歓喜のコーラスはベートヴェンならではで、清らかで迫力あるコーラスは感動的でした。
オーケストラの演奏は、優しい大らかなベートヴェンに聞えました。指揮はKirill Petrnkoの代役でロイヤルオペラのHead Of MusicのDavid Syrus。数カ月前に、「魔笛」でもデイビスの代役で聴きました。その時も随分まったりした演奏をする人だなあと思ったのですが、今日もそうだったので、きっとこの人の個性なのでしょう。個人的にはもう少し棘のある、尖った演奏が好みです。
演出については、ラストシーンについてつるびねったさんがコメントされていましたが、フィデリオは演奏会方式で聴いたことはあるものの、本格オペラ観劇は初めての私には、あまり気になりませんでした。舞台袖の席で、処刑シーンも見えなかったし。むしろ、全体としては、雰囲気をよく捕えた馴染み安いものだと思いました。
真面目すぎて、面白みがないと言えばない、いかにもベートヴェンというオペラですが、たまにはこういうオペラで、人間の純粋でひたむきで勇気ある愛に触れるのも、気持ちのいいものです。
(フィデリオのNina Stemme)
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(Nina Stemmeの向かって右隣りがEndrik Wottrichさん)
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(指揮者のDavid Syrusを交えて)
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Saturday 19:00 16 APRIL 2011
Beethoven: Fidelio
Nina Stemme (Leonore)
Jurt Rydl (Rocco)
Endrik Wottrich (Florestan)
Elizabeth Watts (Marzelline)
John Wegner (Don Pizarro),
Willard W. White (Don Fernando)
Jürgen Flimm (Original Director)
David Syrus (Conductor)