久し振りに自然教育園と小石川植物園に行ってきた。両園とも紅葉狩りの人で平日にしては賑わっていた。
自然教育園の12月のリーフレットにクマザサの名前のいわれを考えて下さいとあった。当然のように熊笹で、熊が好んで食べるのだろうかと思いながら読んでビックリ。「クマザサは冬になると葉の縁が白く枯れ、そのような様子をくまどるといい、そのためクマザサとよばれた」とあった。
新牧野日本植物図鑑にも「京都盆地周辺の原産だが、各地で観賞用に栽培され、しばしば野生化して繁茂する常緑の竹である」とあり「クマザサは隈笹で葉の縁が白色にくま取られていることからいう」とあった。
ヤツデが白い球形の散形花序をたくさんつけていた。珍しくもない球形で興味もなかったが接写している女性を見て、何か面白いものでもとよく見ると色々な形があり、先日見たキヅタに似た花も咲いていた。
花序の下に付いている雄花だけが開いています
改めて調べてみると同じウコギ科の常緑低木で雌雄同株。上部の花序には両性花、下部には雄花がつき花弁、雄しべ、花柱も5個で両性花は雄しべ先熟という。
ウコギ科はセリ科に近縁な科で、ウコギは五加木の意味で五加の中国発音ウコと木の日本読みが合わさったものと言う。
雌性期の花で花弁と雄しべが落ちてから5個の花柱が伸びている