フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

好天の三ツ又沼ビオトープはまるで自然の立体画の中にいるようでした

2010年12月29日 12時13分50秒 | Main

広い駐車場の三ツ又沼ビオトープ入口に立つ総合案内板の横にマウンテンバイクを止めた。約13haという広い区域全部が分かる筈もなく取敢えずは三ツ又沼に向かって歩き出しのは12時を少し回っていた。


緑色の標識が左右の散策路を示しています

左右に伸びた散策路を右に入ると高く林立したクヌギ林の中は落葉が分厚く降り積っていた。踏みしめながら歩くとサクサクと心地よい音が響いた。小鳥たちが左右の草むらから慌てて飛び立っていく。木の枝にとまるもの反対側のブッシュに消えるものと様々だがとにかく素早い。近くに止まったのは又すぐに飛び立って何処かへ消える。幾分逆光気味だった事もありカメラも構えられなかったし、小鳥たちの平和を乱してしまった。

三ツ又沼の手前でいったん農道に出た所に乗用車が1台止まっていたが人影は見えなかった。何処かで出会うかと思ったが2時間弱の滞在時間中には人っ子一人会わなかった。
三ツ又沼には水鳥の姿はなく青く澄んだ水面は鏡のように静まり返っていた。


さざ波も立たない鏡のような三ツ又沼

その先からの総延長600mという木道は2人は余裕を持ってすれ違えるくらいの歩きやすい観察路だった。
ここでも歩くにつれて小鳥が飛び上がったり、枯れ葦の中に隠れたりしたが、動くのは鳥達のみで葉を落とした木々の枝やハチクそして枯葦までも澄んだ青空の下でそよとも動かず自然の立体画の中にいるようだった。
先端のゴルフ場が見える所まで行って引き返したが、全体的に巨木、古木が多いように印象的づけられた。所々で植樹の案内もあり、一部木道の脇には薪を束ねてあったのがなんとなく里山を思わせた。


歩きやすい木道で随所に木々がありました

戻る途中で木道に座ってお握りを食べようと思いつき自転車で三ツ又沼畔に移動した。
ブッシュの向こうに比較的大きな水面がみえる木道の縁に腰をかけてお握りを広げた。何回も噛みしめると新鮮な空気とブレンドされて最高の味だった。しばらく至福の時を過ごして腰を上げ深呼吸した。ただ残念だったのはその間一羽の鳥も一匹の虫も現れなかった事だが、戻り始めた時に大きな猛禽類が左手からあっと言う間に林の中に消えた。
今回カメラに収められた鳥は残念ながらシジュウカラとモズそして遠くの高い木の天っペンはやっぱりカラスでガッカリだった。


かなり高い遠くの木の上でカラスでない事を祈りましたが