フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

遠目には焼け野原に見える所にも植物たちは芽を出し始めています

2011年02月22日 07時45分12秒 | Main

鴻沼川新開橋の近くでジョウビタキが飛んできた。目線より低い所にとまったので特徴の灰白色の頭と翼の白斑が明瞭だった。秋冬には雌雄とも一羽で縄張りを持つというが、去年まではもう少し上流でよく見かけた。

ジョウビタキはツグミ科の冬鳥で尉鶲または常鶲と表記されるが、尉は能楽で白髪の老人の事で灰白色の頭から、常は普通に見かける事からという。鶲(ひたき)はヒッヒッカッカッという地鳴きが火打石を打つ音に似るから「火焚き(ヒタキ)」の名が付いたという。

2日に野焼きが行われ、半月以上経過した河川敷の荒地は遠目にはまだ黒い焼け野原に見えるが、歩いてみると色々な植物が芽を出し始めている。


焼け残ったヨシの間にノウルシが赤い芽を出しています

トウダイグサ科のノウルシ、キンポウゲ科のノカラマツそしてユリ科のノカンゾウなどサクラソウ自生地と共通の植物が見られるが成長は少し遅いようだ。残念ながらアマナやサクラソウは見当たらなかった。


拡大してみると花のように見えるノカラマツの若芽

ロゼット状に若葉を出していたハナウドの根を見ようと試みに掘ってみて驚いた。頑丈な根が寄り集まって塊を作っていてびくともしない。さすが2メートルくらいにもなる大型の多年草の根とほとほと感心した。