フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

センダンが薄紫のきれいな花をいっぱいに付けています

2011年05月22日 15時04分10秒 | 花の和名
センダンが薄紫の花をいっぱいに咲かせている。
センダン(栴檀)はセンダン科の落葉高木で公園や街路樹にもよく植えられている。

集散花序に多くの花を付けるがよく見ると一つひとつの花は個性的だ。花弁は5枚で平開するするが真中に紫の筒が見える。これは10本の紫色の花糸が合着して雄しべの筒を作っている。先端には黄色の葯がのぞく。


アオスジアゲハが吸蜜に来ていました


雄しべ筒の中に雌しべの柱頭が少し見える

核果は葉が落ちた後も長く残っている。ヒヨドリたちは他に食べる実が無くなってようやく食べ始めるようだ。果実は薬用になり核は数珠にされるという。栴檀は千の珠と言う意味で実をびっしりと付ける事からとの説がある。


11年1月6日にはまだ全ての果実が付いていました

古名はオウチまたはアフチと言われ万葉集にも詠われている。そして平家物語には獄門の木としても登場するようだ。
但し「栴檀は双葉より芳し」の栴檀は発芽の頃から香気を放つ白檀の事と言う。