フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

田島ヶ原サクラソウ自生地保存管理計画委員会傍聴記 No3

2011年11月22日 18時22分46秒 | Main

市民への周知の手段として市のホームページと市民活動サポートセンターの守る会のページが紹介されたが、いずれにしても深すぎるとの意見が圧倒的。検索され易いページ作りはやはり専門家で、市の広報に依頼すべしとの堂本副委員長の提案があった。日高市のマンジュシャゲのページを見習うべしとの発言もあったが、国指定特別天然記念物なのだから市のトップページにリンクボタンを置く事ぐらいはあってもいい。いずれにしても現在のページでは市民への周知の手段にはなっていないのは明らかで、部署を越えた検討が必要だ。

4番目の議題は草焼きの実施についての24年1月18日予定のチラシの説明。
佐々木委員長からは渡良瀬遊水地の草焼きの話が出たが、風物詩になりつつあるなどとの積極性はなく、ひたすら苦情を避ける為のチラシなのは仕方ないのだろうか。

今春実施したアンケート調査の発表もあった。竹島所長から駐車場と今後についての質問の意図がただされたが、設問と選択式の回答が如何にも見え見えだからだ。次回のアンケートについては実施するか否かはハッキリした結論が無かったが、やるなら設問をもっと検討すべきが会議の大勢だったのは当然だ。
堂本副委員長からは早朝に来ている地元の人の意見も吸収すべきという意見、佐々木委員長からは若い人へのアピールの必要性が述べられた。竹島所長からは彩湖公園に来る若い家族連れを自生地に誘う何らかの手立ての検討も必要との意見が出された。

藤野委員からは江川のサクラソウ自生地はNPOによって上手く守られており、治水と環境保全を調和させるノウハウを知っているので次回に提供させて頂くとの発言があった。

各年度の工程表の中で24年度初めの群落分布調査(植生図)とはどのような事をどのようにやるのか疑問が呈され、珍しく礒田調査専門員と保護課の間で対立的な議論がされた。サクラソウの増減について40分の1の検査区だけの調査で全体を推量する現在のやり方だけでなく、保護課として別の方法での資料も作りたいとの事だったが「すべておまかせ」でないその姿勢は大いに評価できる。

会議の流れは礒田調査専門員が主導していたが、何につけても専門員以上に自生地を知っている人間はいないので彼のペースになるのはやむを得ないのだろうが、藤野委員から出た江川のサクラソウ自生地のノウハウの紹介をしたいとか、それぞれの委員の方の知識や経験を生かして、よりよいサクラソウ自生地を次世代に継承していけるような会議にして欲しいと思う。