フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

田島ヶ原サクラソウ自生地保存管理計画委員会傍聴記 No2

2011年11月21日 17時19分25秒 | Main

佐々木委員長からは今回のクヌギはサンプルとして切ったので、周囲のトウネズミモチやトベラ、サクラの木の下の低木も含めて公園樹全体の議論をするべきと前回の会議を受けた方向性が示される中で、トウネズミモチは要注意外来生物との発言があった。


満艦飾に果実をつけているトウネズミモチ 10年12月17日撮影

要注意外来生物:外来生物法の規制対象ではないが、生態系に悪影響を及ぼしうることから、利用に関わる個人や事業者等に対し、適切な取扱いについて理解と協力を要請するもの。植物では84種。
トウネズミモチは「果実食の鳥類への誘引力が強く、多数の種子が鳥により散布されて容易に分布を拡大する。そのため、河川敷の植生に影響を及ぼすおそれがある」のが指定の理由。

堂本副委員長から公園樹の管理についての役所間の会議は開かれたのかとの問いがあったが、残念ながらノーだった。
一般市民の感覚では自生地と桜草公園の管理・管轄が違う事さえ不思議なのに同じ場所にありながら話し合いがもたれた事が無いなどとは全く理解に苦しむ。公園樹についての会議を持ち、そこから発展的に定期的な会議を持つようにすべきだ。策定委員会の提言の一つに定期的な連絡会議の設置は必ず加えるべきと思う。


白い果実が3裂して多くの赤い種子を出すトベラ 10年12月17日撮影

都市公園における生物多様性、公園のあり方について市民をも巻き込んで皆で議論した方がいいとの堂本副委員長の至極当然の提言もあったが、その前段さえできていないのが現状だ。
次回の会議の議題が公園管理なのでそこで少しは発展的な議論が行われればいいが・・・。