フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

1本だけ花穂を伸ばした若いヨウシュヤマゴボウは可憐でした

2012年06月10日 07時42分08秒 | Main

河川敷の原野のハナウドは花が終わり、果実の季節になっている。


ハナウドは主軸の花序のみが結実します

オオブタクサの中に1本だけヒョロヒョロと伸びていたヨウシュヤマゴボウを残しておいたら面白い花穂を付けていた。

ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)は原産地に因んだアメリカヤマゴボウの別名があるが、果時には紅紫色になりすべてが大きく派手になってまさにアメリカ的だ。でも若い花穂は色も形もういういしく爽やかで、よく見ると花径約8㎜の小さな花が面白い。ピンクがかった5枚の花皮片の中心にある子房はまるでカボチャだ。10個の心皮が合生しているといい同数の雌しべが伸び出している。周囲の雄しべも10本だ。


蕾のすぐ下の花で雄しべにはまだ白い葯が付いています

葯は花が開くとすぐに落ちてしまうといわれ蕾のすぐ下は付いていたが、少し下がるともうなくなっていた。


葯が落ちた雄しべはまるで無精ヒゲ?