娘夫婦がそれぞれ職場の事情で子供の入園式に出られないので出て欲しいとの連絡で女房と二人で出る事になった。もうすぐ4歳で今まで行っていた保育園から公立の保育園に変われることになった。規模はまったく違い総数100名くらい。周囲の環境もビルの一室から緑の畑が点在する自然いっぱいの環境だ。
今日は小さな子のクラスは20名くらいこれはもちろん全員が新入。孫の3歳児クラスは4~5名の補充だ。在園の児童との顔合わせで一番に呼ばれて飛んで出た。でも緊張している様子だった。とにかく子供たちの人数が多い。これだけの人数の子供の中に入るのは初めてだ。そして3歳児の紹介でも付き添いの母親たちが付いて出た。自分だけが一人だった。
孤独感が募ったのだろう。教室に入って担任からここからはお預かりかしますと言われて在園児童の後ろから一緒に外に出る事になった。心細さが頂点に達し涙があふれた。結構人見知りをしない子なので大丈夫と思ったのが爺様の鈍感さだった。大声を出してすがり付いてきた。係りの方はよくある事ですから大丈夫ですと連れて行こうとした。でも全力でしがみついてくる。抱き上げたら力の限り抱き着いて離れない。なんともいとおしく可愛かった。これだけ頼られることは爺冥利につきた。彼にとってはほんの一時の感情に過ぎないが、僕の心には貴重な宝物となった。
気持ちを落ち着かせようとお祖母ちゃんが一生懸命お相手