フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

万葉の昔から夏の朝を彩る一日花のヒルガオとツユクサ

2009年07月31日 13時08分01秒 | 花の和名
ハッキリしない天候が続く毎日だが今朝はむし暑さが無く急に涼しくなった。
今の時期荒川河川敷などで夏の朝を彩るのはピンク色のヒルガオの花だ。この花は真昼の炎天下でも咲いているが、美しいのは朝露を受けて花の色が濃くしっとりと感じられる時だ。

アサガオが早く閉じるのに対して昼間も咲いているのでヒルガオと言われるが、朝早くから咲くのは同じだ。そしてアサガオより早くから日本にあり、万葉集にも容花(かほばな)の名前で詠まれている。


よく似たコヒルガオとの違いは葉の基部が下側に出て葉先が尖らない事

万葉集に詠まれている夏の朝を彩る一日花にはツユクサもある。
鮮やかなコバルトブルーは花こそ小さいが名の通り朝露を受けて咲く花は一服の清涼剤だ。

この花にはいろいろ面白い特徴があるが、上下に2花重なって咲いているのを見つけたらよく見るといい。鮮やかな黄色の雄しべのπの形の3個と人型の1個は花粉を出さない仮雄しべ、長い花糸の先の褐色がかった葯が花粉を出す。これは上下の花とも共通だ。でもよく見ると下の花には真中から長く伸びた雌しべがあるが、上の花にはない。下の花は両性花で上は雌しべの無い雄花だ。ツユクサの4割が雄花と言われている。
その他の特徴は さいたま市の荒川堤と水田の花ツユクサを参照。

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