フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

小石川植物園で花弁が2枚だけのハグロソウが咲き始めています

2008年07月05日 19時23分54秒 | 花の和名
小石川植物園にキツネノマゴ科の花弁が2枚だけの奇妙なハグロソウが咲いていた。
葉が黒っぽく見えるから葉黒草と言われるが、生えている環境も何となく暗い感じの池の周りだ。

唇形の2枚の花弁の上唇は長さ5㎜幅4㎜くらいで下唇はそれより少し大きいが、小さな花だ。でも基部にある赤紫の斑が鮮やかでよく見ると可愛い作りだ。

肉眼ではナカナカ確認しづらいが、下唇には2本の雄しべと1本の雌しべが乗っている。
果実は熟すと種子を弾き飛ばすというのも面白い。


今年もトモエソウが花を咲き継いでいます

2008年07月03日 10時59分13秒 | 花の和名
トモエソウは花径5㎝ほどの少し花弁のよじれた大きな花をつけるオトギリソウ属の多年草。
去年6月13日には田島ヶ原サクラソウ自生地で既に花をつけていたが、今年は6月16日にはまだ蕾だけだった。でも、7月1日には既に実もつけていたが、まだ蕾も多く、花と実と蕾が同居して一日花らしい賑やかさだった。

黄色く見えるのが蕾で花の左下に見える緑の円錐形は実です
生育場所は山地の草地などで、普段に見られるわけではないが、同じオトギリソウ属のよく似たビヨウヤナギやキンシバイは梅雨時に家の周りでもよく見られる。

ビヨウヤナギ(美容柳・未央柳)は雨にぬれた姿がひとしおです
生垣や庭木にも植えられているこの2種は半常緑低木で、この属の特徴の雄しべが多くビヨウヤナギでは花冠から飛び出して30~40本ずつ5つに分かれ、キンシバイは花も小さいが花冠より短い雄しべ約60本ずつが5つの束となっている。

キンシバイ(金糸梅)は中国原産で古くから植栽されています