フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

春のように暖かく無風だった今日自生地の野焼きが実施されました

2010年01月20日 21時40分45秒 | Main

今日は9時30分頃からサクラソウ自生地の草焼きが行われた。今回で連続3年目の草焼きだ。
一年で一番寒いという大寒の今日だったが、さいたま市の最高気温は17℃もあり4月中旬、サクラソウが満開の時期の暖かさだった。


消防署員も見守る中9時30分頃から草焼きが始まりました

無風のため炎や煙はおおよそまっすぐに上ったが、間近で見ると炎や煙が渦を巻いて燃え上がりたくさんの燃えカスが吹き上げられる様子も熱さと共に実感できた。
灰や燃えカスが上昇気流に乗って遠くまで飛散し洗濯物などに影響する場合もあるようだが、草焼き(一般的には野焼き)は病害虫の駆除、焼いたヨシなどの草灰の肥料化が目的でサクラソウ自生地には欠かせない行事といい、四方に影響調査の人も配して慎重に行われたようだ。


炎とともにかなりの燃えカスも巻き上げられます

1時間半くらいで第一自生地を終了し、その後少し間をおいて第2自生地の草焼きも午前中で終了した。
午後に彩湖近くの実験圃場を実施してサクラソウ自生地の草焼きは今日ですべて終了のようだ。


オヘビイチゴやオランダミミナグサが白い縁取りをしていました

2010年01月18日 12時50分30秒 | 花の和名
先日来紅葉していたオヘビイチゴに霜がおりて朝日に白く輝いていた。
バラ科キジムシロ属の湿地に群生することの多い多年草だ。根生の葉に長い柄があり5小葉がつくのがヘビイチゴなどとの見分けのポイントで果実も赤くはならない。08年には桜区道場の休耕地に見事に群生していたが、おおむね5月に多くの黄色い5弁花をつける。
名の由来はヘビイチゴより大きいから雄蛇苺という。


08年5月15日桜区道場の休耕地にて

オランダミミナグサも小さなビロード状の葉に白い霜の縁取りがされていた。

鴻沼川にはコガモの家族が今年もやってきているが、好天に一生懸命採餌をしていた。
コガモのオスは茶色の頭に目の周りから緑色の帯が伸びておりまるで仮面をしているようだ。
日本のカモの仲間では最小でほぼハト大。全国で普通に見られる冬鳥でオスはピリッピリッと笛を鳴らすような鳴声。


手前の褐色の地に黒い斑はメスでもう2羽いました


はからずも白梅と紅梅のお花見ができました

2010年01月14日 21時57分22秒 | 花の和名
孫のお守りをしながら散歩に出たら真福寺の白梅がほころび始めていた。ついで近くの白幡沼に行くと大きな紅梅が青空に花をつけていて、はからずも紅白の梅のお花見ができた。
お花見と言えば現代では桜だが万葉集の時代には梅見が多かったらしきを思い出した。調べてみると多少の違いはあるが梅を詠んだ歌は118首、萩の142種に続いて多く、桜はせいぜい46首くらいのようだった。


雄しべは多数、雌しべは1と言われるが柱頭は2のようです

梅はバラ科サクラ属の中国原産の落葉小高木で古い時代に入ってきたとされる。
現在ではほとんどが観賞用か果実を採るためにに栽培されて、野生は九州の一部にあるのみのようだ。そう云えば4~5年前までは散歩の圏内に小さな梅林が結構あったが、今はほとんどがマンションになって一つも無くなった。

梅の語源は中国語のメイ、または朝鮮語のマイに由来するとか、古代に中国からもたらされた漢方薬の烏梅(うばい)[実を干して燻製にしたもので染料にも用いられた]によるとの3説があるらしい。

ホトケノザの下部の葉には長い葉柄があります

2010年01月12日 12時25分31秒 | 花の和名

昨日今日は年初以来の好天が一転して外は灰色の空が広がり寒い日が続く。
前回霜で化粧したホトケノザを紹介したが、その名の由来は対生する2枚の半円形の葉が仏座のように見える事からだが、面白いのは柄が無いのは茎の上部につく葉だけで、下部の葉には長い柄がある。


茎は見かけより長く対生する上部の葉はかなり上についています。
円内のスケールを見ると葉柄は5cmはあります。

学名はLamium amplexicauleで属名のLamiumはギリシャ語のlaimos(のど)に由来したラテン語で、種小名のamplexicauleは茎を抱くの意味という。花と葉の様子をうまく組み合わせた学名だが、茎の下の長い葉柄の葉は完全に忘れ去られている。


上部の葉は2枚が対生し、茎を抱いています

さいたま市の荒川堤と水田の花のホームページに枯れ姿の中にも春の備えに余念がない自生地ですをUPしました。ご笑覧ください。


霜が降りた中でオオイヌノフグリまでも花開いていました

2010年01月09日 15時08分30秒 | 花の和名
比較的暖かい朝で道路には雨の後のように所々黒い模様があったが白く凍ってはいなかった。でも荒川堤防近くでは田畑の両側の草に白く霜が降りていた。
ビックリしたのはオオイヌノフグリの花が見られた事だ。陽が出ると開き夕方には萎むとばかり思っていたが、霜が降りた葉の間で、7時少し過ぎだったがまだ陽が当たらない中で夜通し咲いていたようだった。

ホトケノザも縁に白い霜の縁取りをつけた仏様の台座のような葉の上に赤紫の独特の形の花をつけていた。
12月の花が何も無い時期にも田畑や路傍で花をつけ、早春から群生する何処にでも普通に見られる在来種だ。

対生する葉が3層につく事が多い事からサンガイグサ(3階草)の別名もある。

明治中期に渡来したと云われる同じシソ科オドリコソウ属の外来種、ヒメオドリコソウは少し花期が遅く4~5月にはアチコチで群生する。


09年3月18日さいたま市桜区の河川敷にて