4枚の白い花弁状は萼片です
白い付属片の真中が蜜を分泌する腺体
4枚の白い花弁状は萼片です
白い付属片の真中が蜜を分泌する腺体
控訴審の判決から2年6ヶ月を経て7日鈴木宗男の上告棄却の最高裁判決が出た。
判決自体は100%の予想通りでそう大騒ぎする事でもなさそうだがテレビでは台風9号と並んでトップで報道されていた。それだけ鈴木宗男が政界での地位を回復していたという事だろう。
密集して花をつけるヤイトバナ
元々毀誉褒貶の激しい政治家だが一審、二審の傍聴を通して上記の事は痛感させられた。国策捜査との被害者意識が根強くあった事もあり、とにかく極端だった。自分に不利な証言や証言者は口汚く罵り、その徹底ぶりはあきれるほどだった。部下を語る時の尊大な言葉は将に軍曹の2等兵に対するそのものだった。
お灸の火の付いたもぐさに似るのがヤイトバナの由来
あのまま権力の中枢を突っ走っていたら日本はおかしくなっていた事は予測でき、広い意味での国策捜査には違いない。
控訴審での休憩時の雑談では人懐っこい笑顔で語り、政治家のオーラみたいなものも感じた。
記者会見では相変わらずの検察批判だが、裁判を通して少しは変わった事もありそうだ。収監されても独特の不屈の精神で1年5ヶ月余りを過ごして永田町に戻ってくる日を待ちたい。
青い空をバックに上へ上へと延びるヤイトバナ
菎莢(ざうけい)に 延ひおほとれる屎葛 絶ゆることなく宮仕えせむ 高宮王(万葉集3855)
菎莢(=カワラフジ)はジャケツイバラの別名、屎葛(クソカヅラ)はヘクソカヅラの事だがヤイトバナの別名もある。
「私の人生そのものの永田町にはいかなる形にせよ戻って来る」という彼の言葉は上記の歌に重なる。植物名を現代に置き換えて贈りたい。
カワラフジに 延ひおほとれるヤイトバナ 絶ゆることなく宮仕えせむ
一審、控訴審の詳細は鈴木宗男公判傍聴記をご覧ください。
好天続きで池は貴重な水場のようです
舟弁や翼弁が左に偏ってつく面白いヤブツルアズキ
ツルマメは小さいので数で勝負です
さいたま市の荒川堤と水田の花のHPにマンスリー・レポート27の8月分をUPしました。
羽根倉橋から自転車道迂回路に入って間もなく、後輪の音がやけに耳についた。だんだん重くなった。パンクだった。ついていないがどうしようもない。いつもより1時間くらい遅く家を出たがまだ7時前、自転車屋は開いていない。少し近くを廻って時間をつぶす事にした。
見上げたフェンスはセンニンソウの花と蕾だらけでした
道路際の荒地にセンニンソウが絡んでいた。今、あちこちで白い十字状花を咲かせ始めている。そのまま通り過ぎようとしたが何となく違う。時間は十分過ぎるほどあるので引いていた自転車を置いて近寄ってみた。
ボタンヅルの名の由来は葉がボタンに似る事から
花が小振りだ。色も何となくクリーム色がかっている。葉を見ると間違いなくセンニンソウではなかった。ボタンヅルだ。何年か前に小さな田舎の無人駅で出会ってからその後まったく見なかった。萎えていた気持ちがいっぺんに明るくなった。
センニンソウに比べ雄しべは幅が広いようです
センニンソウの花は純白ですが両種とも花弁に見えるのは萼片
希少種でもないのだろうが、センニンソウばかりが目立つ季節を迎えて、同じキンポウゲ科センニンソウ属のボタンヅルとの再会は何とも嬉しかった。