今朝は5時を過ぎても夜明け前のようで空は厚い雲に覆われていた。途中雨がパラツキ河川敷に着いた時には雨模様で無理と思ったが、折角来たのだから少しでもと思って作業しているうちにいつの間にか止んでいた。
今年は原野の東西が休耕田で西側は2面続きだ。西側の先の休耕田は入った事がなかったが、あまり植物が無く、水も見えていてコナギの株がかなりあり、花も見られた。セリはもう果実も見られた。
ミゾカクシは溝を覆い尽くすように群生するのが名の由来、畦をむしろで覆ったように群生するのでアゼムシロとも言う。花は漢名の半辺蓮が言い得て妙だ。半分の花が左右相称で上唇は横に2裂し、下唇は縦に3裂する。そして葯は合着して花柱を取り囲み伸び出している。雄性先熟で葯の先からひげを出して花粉を出し、終わると柱頭が伸び出して同花受粉を避けている。
左は合着した葯の先端のヒゲから花粉を出す雄性期の花と右は白く見える柱頭を出した雌性期の花
今朝は晴天で早くから陽がまぶしかったにもかかわらず露が全く降りていなかった。
早朝の河川敷には1ヶ月以上通っているが初めての経験で狐につままれたみたいだった。曇りの日には露が少ないのを期待したが、いつも裏切られて長靴をはいていてもズボンの膝上までびっしょりになった。
それが田んぼの間の草ぼうぼうの細い農道を通り抜けても露のつの字もなかったし、河川敷の原野でもいつも露を付けて朝日にキラキラ輝いている草たちがただ緑に広がっていた。
お蔭でつる草が覆っている所のオオブタクサも気軽に抜けて作業的には大助かりだった。
フジバカマが花を開き始めました
2~3日前からコバナノワレモコウ(ナガボノワレモコウ)も花穂をつけ花を開き始めました
放射冷却によって葉の熱が奪われ、空気中の湿気が葉について露になるのがメカニズムのようだが、朝から晴れて放射冷却現象は十分起こり得たと思う。昨日は今夏一の暑さで、さいたま市も36~7℃だったようだが、その余熱という事もあるまい。
堤防に上がると今の時期には珍しく富士山が遠望できた。空気が乾いている証拠だろうか。
ジャコウアゲハの雌がヒラヒラ低空を飛び続けている。どうやら産卵場所を探しているらしい。
静かに見ていると色々な葉にタッチをしている。お目当てのウマノスズクサは先に生まれた幼虫が茎を食べてしまったので枯れて無くなっている。今年は水没している期間が長く一部根腐れもしたらしい。お目当てのウマノスズクサがナカナカ見つからない。
ようやく小さなウマノスズクサに止まった。産卵だ!下記は慌ててャッターを2度シ押したうちの一枚だ。
赤いのが生まれたての卵で、普通2つか3つ産み付けるようです
近くの葉の裏に居たまだ小さな幼虫
近くのヨシの葉裏にいた通称お菊虫のジャコウアゲハの蛹