三日月は英語で・・・

　三日月は英語で何というか。
　ネットの英単語の問題だ。
　フルムーンやハーフムーンのような、なんとかムーンではなかったような気がする。

　以前、何かで見かけて、三日月はこういうんだ、とその時に知ったのを覚えているが、その単語が思い出せない。
　記憶の引き出しには入っているはずだが、そこへ行きつくまでの道のりが消えている。

　歳をとるとよくあることだ。
　ここで諦めて正解をみると、物忘れが進んでしまいそうで、思い出すまで考えることにした。

　何かのお菓子か宝石の名前、会社やブランドの名前にあったような気もする。
　語感的にはエトワール(星)のようなフランス語っぽい感じだったと思う。

　おぼろげながら頭の中には浮かんで、喉元まで出かかっているものの、なかなか確定にまでは至らない。
　似たような語感の単語を列挙してみる。

　タンジェント、サクリファイス、クレッシェント、サンジェルマン、クロワッサン、サンマルク、サンタルチア、サテリコン、サンタクルス、サンタマリア、サンクチュアリ、クレメンタイン、サクラメント、サザンクロス、サンクトペテルブルグ、シンメトリー、シンクロナイズ、ヴァンサンカン、センチメンタル・・・。
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<2日後>
　わかった!!
　ひらめいた。クロワッサンだった。確か三日月という意味があったはずだ。
　クロワッサン、英語でクレッシェントだ。

　なんのことはない、二つとも列挙した中に入っているではないか。
　それと、やっぱりムーンは付くんだ。
　クレッシェント・ムーン。
　

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初めての職務質問

　ウォーキングの途中、川沿いの遊歩道のベンチで休憩していたら、警官2人に声をかけられた。
　そう、職務質問だ。
　思わず、泉谷しげるの「黒いカバン」の歌詞が浮かんだ。

　♪ 黒いカバンをぶら提げて～歩いていいると～
　♪ おまわりさんに～呼び止められた～
　♪ 「お～い、ちょっと」と彼は～言うのだった～

　何か事件でもあって、怪しい奴と思われたのだろうか。

　今日の服装は、サークルに星柄のプリントが入った白Tシャツに、ブルー系のマドラスチェックのパンツ、白のコンバースのスニーカーだ。
　どこからどう見ても善良な一般市民だ。
　目利きがヘタな警官だ。完全な空振りだ。

　もしかして、マスクを外していたので、鼻ヒゲと顎ヒゲが人相を悪くしていたのだろうか。
　いずれにしても、生まれて初めての職務質問で、ブログのネタができたと内心喜んでいた。

　ここは泉谷みたいに反抗的な態度はとらないように心掛けた。
　まずは、何をしているか聞かれたので、日課のウォーキングと答えた。
　次に持ち物検査だ。
　セカンドバッグの中身をすべて見せてくれというので、ベンチの上に出して並べた。

　タバコの箱の中まで調べられ、マスクを入れるためのビニール袋も調べられた。
　マリファナや覚せい剤を隠し持っているのではないかと疑われたようだ。

　パンツのポケットも上から触られた。おそらく武器の検査だろう。
　警官は終始丁寧な口調だったが、突発的な攻撃に備えて、十分な間合いを取っているように思われた。

　最後は、過去に警察に捕まった経験はないか聞かれた。
　笑って否定した。

　嫌疑が晴れたあとは、大変失礼しましたと謝って、去っていった。
　後で思ったのだが、名前や住所を聞かれることもなく、身分証の提示も求められなかったのが、ちょっと拍子抜けだ。

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